「ふふ、大丈夫。絵?好きなの?」

 

「いえ、詳しいわけではないです。

知り合いからチケットを頂いたので、

見なきゃ損だなって・・・」

 

「そっか、

見るのは好きってことだな。」

 

「そうですね、

見るのは好きな方です・・・。

あ、また邪魔してますよね?

これで失礼します。」

 

「あ、なあこれいる?」

 

彼の手には紙が・・・、

よく見るとチケットだった。

 

「え?そんなの頂けませんよ。

見に行きたくて買ったんですよね?」

 

「いや、大丈夫。

見に行って感想また教えて。」

 

そう言って私の手にチケットを置くと、

彼は去っていった。

 

「このチケット・・・たしか・・・

手に入りにくいんじゃ・・・。」

 

それはアイドルグループの人が、

書いた作品の展示会のチケット。

なんだか申し訳ないことをした。