映画『私は絶対許さない』の監督で、精神科医でもある和田秀樹氏はこう述べています。
「トラウマの本質とは、それを思い出して苦しむことではない。それだけならまだ軽いレベル。トラウマの本質は、それまで培ったものの見方も意識状態も断ち切られることにある。まさに一度死ぬのだ。トラウマの際に苦しみを和らげるために脳内麻薬が出るが、その依存症状態になって、さらにトラウマを求めるような反復脅迫が起こることもある。レイプ後の著者の生き方は、精神医学の立場からいうと腑に落ちるものばかり。」
レイプ被害に合った主人公がその後、はたから見ると理解に苦しむ行動を次々と取るようになります。
私も最初は不思議に思えてならなかったのですが、この解説を読み、腑に落ちました。
レイプは魂の殺人だと言われていますが、この作品を見れば納得できます。
この映画が、性犯罪について考えたり、被害者のトラウマの実態を知るきっかけになることを願っています。
ちなみに、知り合いの役者さんが何人か出演しており、W主演の美人女優2人はお友達です〜！
彼女たちの熱演には涙が出ました。
精神的にも大変な役だったと思います。
写真は主演の一人、平塚千瑛ちゃんと、テアトル新宿で。
上映後、サプライズでお客様のお見送りに来ていたのでした♫
