先日、小尾嘉郎さんの資料を調べるため、『黎明の少年』の演出家とメンバーとで、神奈川県立公文書館を訪れました。

日記や書簡、彼について書かれた本、生徒手帳などまでもが所蔵されてありました。
実物を目の前に、「わぁーーー!!」とテンションが急上昇。
ものすごい迫力。本物ってすごい。

この小尾嘉郎さん、当時、熱烈に恋していた女性がおりました。
その方のお名前は、清水菊さん。
彼は、彼女のことを親しみを込めて、「きいちゃん」と呼んでいました。
私は今回、この方をモデルにした女性K(けい)を演じます。

日記には、彼女とのラブレターを書き写すほどの熱愛ぶり!
「きいちゃん!」という文字が何度も何度も出てくるんです。

実際に、生で見て、触れて、
彼女に対する狂おしいほどの想いが切なくなるほど伝わってきました。
日記からも手紙からも、そして短歌からも。

当時は大正時代。
今ほど自由に恋愛できる時代ではありません。
逢えない時間が、お互いの想いをより一層強くするんですね。

本当に、彼は彼女のことが好きだったのだなぁ。

『黎明の少年』は、神奈川県庁本庁舎の設計者である小尾嘉郎さんの、人生と恋物語。そしてなぜ、彼は県庁をデザインしたのかというお話。
大正時代の恋、文化を華麗にコミカルに描いた作品です。

神奈川県庁本庁舎で
その設計者である小尾嘉郎さんの熱い想いを、
皆様にお届けできたらなと思います。

公文書館の前には、満開を迎えた桜の木が立っていました。
小尾嘉郎さんと菊さんが出逢ったのも、桜舞い散るこの季節だったそうです。


★有形文化財である、
★神奈川県庁本庁舎大会議場にて、
★演劇公演を行います!!

神奈川県庁本庁舎大会議場短編演劇集vol.2

4月18日(土)14:00
4月19日(日)12:00/15:30

もじゃもじゃ頭とへらへら眼鏡
『黎明の少年』
●作:河田唱子
●演出:笹浦暢大

当公演の会場である「神奈川県庁本庁舎」をデザインした、小尾嘉郎(オビカロウ)の恋と青春、そしてデザインの閃きを探し求める一夜を描く、三人芝居。

神奈川県知事お墨付き、昨年の好評を受けて再演!
大正ロマン薫るコスチュームプレイ!
私はヒロイン役を務めます。


【神奈川県庁本庁舎大会議場短編演劇集とは】
神奈川県に縁ある団体による、各団体30分の短編演劇集。
会場は有形文化財である神奈川県の県庁本庁舎。
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【チケット発売日】2015/03/17
(一般)前売り3000円、当日3200円
(高校生以下)前売り1500円、当日1700円

チケットご予約はこちらから(明季チケット取扱ページ)↓
http://ticket.corich.jp/apply/63619/AKI/

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

明季