日本テレビ系「歌スタ!!」。
これまでは、
「歌っている途中で退場させられた人の表情」(たいていは薄笑い)を
楽しむ番組だと思ってきたのですが、
最近は、ハンター(後述)のダイアモンド☆ユカイを楽しむ番組として、
見方が変わっちまいました。
まず、番組の仕組みを簡単に。
歌スタ!は、「うたい人」と呼ばれる挑戦者が、
「うたちだい」と呼ばれる半円形の回転台に乗って歌を披露。
「うたい人ハンター」と呼ばれるプロデューサーたちが判定し、
気に入ったうたい人に曲を書いてレコード会社に売り込むという番組です。
うたい人は
①ハンターに延長ボタンを押してもらいながらワンコーラス歌いきる!
②ハンターから「よろしく」の札を挙げてもらう
③ハンターがかきおろした曲を歌い、レコード会社のハンターから、
デビューを認めてもらう
という3ステップを経て、晴れてデビューとなります。
そもそも、①がクリアできない人がものすごく多いのです。
で、我らがダイア番長の登場です。
11月5日放映ではまず、1人目を聴き、
「彼は睡眠不足だね」と一言。
別に声が起きてないとかじゃないんですよ、私が聴く限り。
2人目には
「掃除機を買った方がいい」
これは番長理論で行くと、
「ダニを吸い込むと、音程が悪くなるから」ということになります。
ちなみに彼は離婚するとき(元Cocoの三浦理恵子と)、
自慢の掃除機だけは死守したそうです。
その掃除機は30万円するもので、
中に水を張って使うそうです。
そうすると、一度中に入ったダニが外に飛び散らないなんだそうです。
なるほど。
そもそも、30万円の掃除機なんて、どんだけの人が買うんですか。。。
もうこの辺から、
凡人には理解できません。
極め付きは「Something」理論。
「Something」とは、表現者に必要な核となる何か(ジャスミン茶調べ)。
これまでの放送でも、この何かが必要だと言うことをことあるごとに番長は訴えてきましたが、
ついにこの日の放映でSomethingは単位となり、
「あと2分の1Something足りない」などと使われ始めました。
もう誰も、番長を止められません。
断っておきますが、番長はすべて大真面目です。
彼はあまりにも真剣にうたい人と向き合っているために、
その発言が抽象的すぎてほとんどの人に届かないということに気付いていないだけです。
たぶん、一対一で歌唱指導とか受けるなら、こういう熱血指導も悪くないと思うんです。
抽象的な表現をされたら、それを理解できない自分が悪いと思うはずです。
しかも、あのルックスです。
http://www.diamond-yukai.com/女なら8割5分はコロッといくのではないかと思います。
想像してください。
今、アナタはレコード会社の推薦を受け、歌手デビューが決まって順風満帆。
レコーディングを前に、プロデューサーのダイア番長と2人きりで、スタジオに籠もっています。
アナタは精いっぱい歌います。
自分としてはけっこういい感じ。
でも、番長は浮かない顔でこういうのです。
「お前、やっぱ掃除機買い替えないと。喉に悪いものは全部排除しろ」
「やっぱSomethingが足りないんだよ」
たぶん、私なら泣きながら掃除機買いにヤマダ電機に走ります。
もしくは、血走った目でジャパネットたかたのホームページを漁ります。
きっとそれぐらい、ぐっと来ちゃうと思うんです、このせりふ。
きっと、「スチュワーデス物語」の教官とのろまな亀のような、←たとえ古っ(^_^;)
そんな精神的なソフトSMな関係に浸っちゃうと思うんです。
はい、現実に帰ってください。
「歌スタ!!」はあくまでもテレビ番組です。
そもそもうたい人だって
「あわよくばデビュー」なんて思ってる人が大多数で、
「この番組に人生かけてる」なんて人はほんの一握りです。きっと。
ハンターもそれを分かってるから、
ほとんどの場合、適当にほめ、適当に延長ボタンを押してそこそこ盛り上げ、
番組としての完成度を高めることに貢献しようとします。
だからこそ、我らが熱血ダイア番長がものすごく浮いてしまうんです。
誤解を恐れずに言えば、究極のKYだと思います。
でも、あの一途さは、へらへらと生きる大人が忘れてしまった何かを思い出させてくれます。
ぜひ一度、森田健作的、坂本金八的、松岡修造的熱血を体験してみてください。