日本では参議院議員選挙が間近。静岡県では知事選も控えています。
公職だけでなく、団体の選挙もたけなわです。
私ごときは役員などになるタマではないので、もっぱら選挙に投票する側に回るのですが、
それでもいろいろなものを目にします。
今、ASA(American Society of Appraisers)の役員選挙をやっているのですが、メール合戦がすごいです。
「選挙メールがこない」と仰せの同期がいたのですが、メールが来だしたらびっくりしていたご様子です。
誹謗中傷、方や熱心すぎる支持者の勇み足で候補者が「それは個人の見解である」などとフォローするなど、どこの国も名誉や欲が絡むと凄まじいなと思うところです。
ただ、日本より海外の方が激しいですね。
日本でも結構えぐい場面もありますが、アメリカあたりに比べればかなり紳士的だと思います。
日本の機械設備評価の現場から見れば、椅子を争うくらいの魅力あるポストがあることが羨ましいレベルではありますが。
総会の冒頭に、証券会社出身の経済アナリストの方の講演があったのですが、そこで「資本主義の終わり」という話が出てきました。
今の世界に目を転じると
・人口増大
・新興国の所得が上がり食生活が豊かになる
→穀物価格の上昇
・エネルギー需要の増大
・中東産油国で石油資源が枯渇
→エネルギー価格の上昇
というコストプッシュの一方で、
債券価格の暴落、ソブリンリスク対策のために各国が通貨供給を増やす
ことで世界的にインフレになろうとしています。
このままずっと行けば行き着く先は
「いくら金を積んでも資源を買えなくなる」
ということになるので、通貨を媒体とした資本主義は立ちゆかなくなると考える事も出来ます。
また、会社というもの自体が肥大化しすぎて、加速度を増す経済情勢の変化について行けず瓦解してしまうという指摘もあります。
それがどういう形で終わりを告げ、どのように次のパラダイムが始まるかはまだ分かりません。
第2次大戦のような世界的な戦争か、あるいは国家の破綻か?それとも歴史上なかったような事態が起こるのか、どうなるか分かりません。
ただ、そうなった時には素手で出来るもの、歩ける範囲で出来る事、身近な人とのつながりが重要になってきそうなのは確かです。
もちろん、資本主義が終わると社会主義になるかというとそうはならないと思います。
結局のところ、社会主義というのは抑圧がなければ現実的に成立しませんから。
もっともこういった話はリーマンショックの前のファンドバブルの時代からくすぶっていますから、
急激な破壊と急成長を繰り返しながら、だましだまし今の状態が続いていくのかもしれません。
在庫の保管コストというのは一体どれくらいの比率になるのか?とふと思って調べてみました。
すると、真っ先にいい記事が出てきました。
第207号物流コストと在庫保有コスト(Inventory Carrying Cost)(2010年11月04日発行)
<サカタウエアハウス株式会社>
http://www.sakata.co.jp/logistics-207/
この記事によれば
「海外の文献によると在庫保有コストは一般的に平均在庫金額の20%程度とされており」
とのことであり、コストは比較的高い印象を受けます。
興味深いのは「在庫保有コストの内訳」で
「資本コスト」、「在庫サービスコスト(保険料、税)」、「保管コスト(倉庫料金等)」、「在庫リスクコスト(廃品・損傷・盗難リスク等)」の4要素に分類されるのが一般的とのこと。
このうち「資本コスト」には「資金調達費用」と「機会費用」という2つの側面があり、「機会費用」は現金が在庫という投資のポジションにあることにより、現金を他の投資に回せば得られたであろうリターンを得られないことによる損失いいます。
この点ABLを利用すればいくらかは現金を得る事が出来るので「機会費用」の低減に役立つことが期待できます。
また、在庫保有コストの算定に海外ではWACCを利用しているという点も頷けます。
ASAのME203の講義でも上級の収益還元法のなかでWACCについてレクチャーを受けました。
日本ではあまり馴染みはないのですが、確かに海外では使われています。
物流コストのデータについては、公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会(http://www.logistics.or.jp/index.html
)が毎年収集しているようで、評価に当たって参考になる場面もありそうです。