安藤忠雄の自伝を読んでいる。
随所にある、ものづくりへの姿勢が大変参考になる。
「クオリティ=期待と守りのライン引き」といったところ。
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事務所のスタート直後は、現場のコンクリート打設日には職人の中に割って入り私も竹棒を握った。だらしない
職人がいれば、殴りつけてでも、全力を尽すよう叱咤した。いかにつくり手にモノづくりとしてのプライドを発
揮してもらえるか、コンクリートの成否は、建築家と現場の間の人間関係の確さにかかっていた。
インターネットでいろいろなものが取り払われた結果「時間」という制約がのこった。
生活者はこいつとうまく付き合う方法を考え、企業はその時間の占有率を競う時代になってくる。

一方、仕事の仕方を考えると、
自分の仕事というのがあって、沢山の人と連携で成立しているという構造は変わらない。

表現力や人々のインサイトを感知する感覚、
独自のスキル、知恵といった能力は磨いていかないといけないのだろうな。

そして何より、主体的に生きて、灰色の男から自由にならなくては。