その日を境に、連絡を取る回数も頻繁になった。
サッカー以外の話題で話すことも多くなった。
「距離」 が縮まったのではないか。
実際、これまで連絡が続いたことが無かった。
少し、調子に乗った私は
「今度、ディナーでも一緒にどう?」
とメールで誘ってみた。
このメールの返信を待つ時間も
サッカーの試合を誘った時の
デジャブのようだった。
「ブルルル・・・ブルルル・・・」
携帯のバイブレーションが鳴る。
「すみません。夜は仕事で疲れて・・ごめんなさい」
調子に乗っていた私は
一瞬にして奈落の底に落ちた。
「一度、頭を冷やそう」
その日は、無理に違う日を誘わず
「分かった。じゃあ日を改めて行きましょう」 と
大人の対応をした。
内心では、もっと強気にいきたかった。
だが、迷惑がられて嫌われるのが
恐かったので、気持ちをセーブした。
恐怖からか
数日、連絡を取ることができなかった。
ただ、自分の中では踏ん切りがついていない。
勇気を出して、メールを打った。
「○×△□戦の試合を観に行かない?」
「ブルルル・・・ブルルル・・・」
「是非、行きましょう」
心の中で叫んだ
心の中で嬉しさのあまり泣いた。
しかも、その日の試合は午後一時から
試合が終わってからも
時間が十分にある
私は試合終わりに、ご飯に誘おうと考えていた。
スタジアム近辺のレストランは調査済み
後は、彼女の結果次第。
その日までは
以前と変わって緊張せず
近づいてきても強気な自分がいた。