京都の骨董店「てっさい堂」を営む貴道裕子さんから、今朝、亡父へのお供えにと瑞々しい「越前水仙」が届きました。

「てっさい堂」は骨董店ひしめく京都でも指折りの人気店。中でも、貴堂さんがコレクションする豆皿、帯留、ポチ袋などのクオリティーの高さとバラエティーの豊かさは比類なく、様々なメディアで取り上げられています。

その卓抜したセンスはもちろんですが、いつも変わらぬお気遣いの細やかさも貴道さん流。

今回も、仏前へのお供えに早春を告げる水仙をというお心栄えの温かさと見事さに、只々脱帽でありました。

掛け紙の水引も関東の定番である黒白ではなく関西では黄色と白の組み合わせのため、フレッシュな水仙の若緑によく映え、同時に花開いた時の姿も予感させてくれ、まさしく早春そのものという風情でした。

夕暮れ時ようやく一輪開花したので、よく見ようと顔を近づけるとそこはかとなく高貴な香りが鼻をくすぐり、清々しく幸せな気持ちにさせていただきました。

越前の先に続くのは能登半島。被災地にも一日も早く春が訪れることを心からお祈りしています。