厳冬にもめげず他に先駆けて咲く「寒紅梅」。京都・北野天満宮から寄贈いただいた御神木である作新学院の寒紅梅が、今年も仕事始めを彩ってくれました。

 

元旦から能登半島地震によって被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

 

今回の地震については学院としても、2011年の東日本大震災以来となる完全な「オール作新」体制で、被災地の復興が叶うその日まで息長く支援を続けて行くことを、年初の会議で全教職員と確認し合いました。

 

本学にとって「オール作新」とは、幼・小・中・高すべての園児・児童・生徒そして教職員、保護者の方々、同窓会、さらには関係企業も含めた全作新関係者あげてということを意味します。

 

まだ大きな余震も相次ぎ、被災地との連絡さえままならない状況ではありますが、募金の呼びかけは学院内とネット募金の双方で始業式(1月11日)から行うこととし、子どもたちからの応援メッセージも手紙や絵を現地にお届けできるようになるまでは、まずは随時ネットにアップして行くこととしました。

 

 

 

東日本大震災の際は募金活動と並行して、一人一枚以上のメッセージ雑巾を在校生と教職員全員が作成し、被災した各地に約1万2000枚をお届けし、実際にその雑巾を携えて有志の生徒たちが被災地へ10年近く出向いて清掃活動を続けました。

 

 

震災直後は、避難所を吹奏楽部が訪問して演奏会を行ったり、必要な物資を揃えては学院関係者のトラックに積んで現地に運んだり、とにかくあらゆる手段を尽くして支援活動を行い、毎年の街頭募金は今も続いています。

 

 

特に中等部は、福島原発で作業にあたって下さっていた方々に是非とも応援と感謝のメッセージを届けたいと、生徒同士で話し合って知恵を絞り、汗だくで業務される作業員の方々がポケットに入れて汗を拭きながらメッセージを読めるようにと、白いサラシ布にカラフルな油性マーカーで絵やメッセージをしたためて、東京電力に届けました。

 

 

中等部はその後、震災学習として東北地方を毎年訪問し、その度に植樹を行って「作新の杜」を作らせていただきました。

 

 

生徒たちの後方に見える建物は被災した石巻病院です。

 

 

 

 

能登半島地震は道路が寸断されているため未だ救助や支援物資が届かないところも多く、停電や断水も依然として広域で続いていて、厳寒の中でひたすら耐え続けている被災者の皆さんの様子をニュースで知りながら、何もできない我が身の非力さに胸が締めつけられる思いです。

 

(※1)

ただ泣き言を言ってる暇があったら、顔を上げて自分に何ができるか必死で考えよと、どんな寒風に晒されても凛とほころぶ寒紅梅を(かがみ)として自らを鼓舞しています。

 

一日も早く被災された方々に安らかな日常が戻ることを、心からお祈りしています。

 

(※2)

 

  (画像出典:※1「時事ドットコム」 ※2「中日新聞web」)