毎年6月13日は、箱根「九頭龍神社」の例祭。

 

芦ノ湖湖畔に佇む神々しくも愛らしいこの神社、月次祭が行われる毎月13日だけお宮が開き、近くまでフェリーも運行されますが、通常は徒歩で山道を辿って行くか、あるいはボートで湖上から上陸しないと参拝できません。

 

コロナ禍となってからは、御祭祀への一般の方々の参列は中止されていますが、お祀りが終わればどなたでも参詣できます。

 

九頭龍神社に参詣させて頂くようになってからもう10年近く経ちますが、例祭はもちろんのこと、毎月13日の月次祭にも時間が許せば伺わせていただいています。

 

 

一般には縁結びの神様としてつとに名高い九頭龍神社ですが、私たち作新学院にとって九頭龍神は「野球」の守護神です。

 

と言っても、九頭龍神🐲が野球の神様などという記述はどこにもありませんし、自分自身なぜそのように思うようになったのか、実はよく分からないのですが、九頭龍様の「九」が9人でプレーする野球と重なり、龍神が抱く宝珠がボールのように感じられたのかもしれません。

 

ただ九頭龍神と野球の縁は、あながち私の勝手な思い込みだけではないようで、かの長嶋茂雄監督夫人も九頭龍様を深く崇敬され、御祭祀に奉った野菜をお下がりとして持ち帰られては選手たちにふるまわれていたという話を、長年参詣されている方から聞いたことがあります。 

 

 

 

 

もちろん御加護の賜物として作新学院は、2016年夏に甲子園で優勝、昨年は10夏連続で箱根を越え甲子園に出場し、軟式野球部も全国優勝を果たすことができました。

 

 

 

 

先日の春季大会では、硬式野球部が関東大会出場、軟式は関東大会で優勝、そして中等部野球部も悲願の県大会優勝を遂げることができました。

 

作新中等部は国立大附属校と並ぶ進学校のため、学習と練習との両立は容易なことではなく体つきも華奢な選手が多いのですが、文字通りの「文武両道」を実現することが叶ったことは何よりの喜びでした。

 

 

 

 

という訳で、雨が降ろうが槍が降ろうが欠かさず参詣を続けて来た九頭龍神社・例祭ですが、その数日前になんと夫が転倒して肩を骨折、6月13日に入院することになってしまいました😱

 

ここ数年は夫の日程さえ合えば、彼が運転する車に愛犬・時晴を乗せ家族揃って参詣していたのですが、今年はそれどころではなくなってしまいました。

 

参詣を取りやめるのもやむなしか・・・と考えていたところ、夫から「そんなことをしたら、とんでもない。絶対に行ってきてくれ!」とハッパを掛けられ、13日早朝に自宅を経ち日帰りで参詣することを決めました。

 

すべては天の思し召しですので、今回の骨折にもきっと深い“天の意思”が込められているのだろうなぁとツラツラ考えながら箱根に向かうと、梅雨時とは到底思えないようなカラッとした蒼天に迎えられ、新緑も湖水も何もかもが輝いて見えました☀️

 

 

 

 

年間を通して霧や雲に覆われがちの芦ノ湖からは、この季節には滅多に富士山が見えることはないのですが、この日はほんのり雪化粧した美しい名峰をしっかりと拝むことができました🗻

 

 

 

 

しかもほぼ無風だったため、芦ノ湖の湖面はエメラルドの鏡のよう✨

 

神社に向かうボートで湖上に出ると操船者の方が、この時期にこんなお天気は滅多にあることではないからと、富士山と箱根神社の大鳥居の双方がカメラに収まる絶景ポイントに船を止め記念写真を撮ってくれました。

 

富士山と箱根神社の大鳥居が眺められ、かつ人物とともに写真を撮るためには、晴天、低湿度、無風の3点が揃わねばならないそうで、梅雨真っ只中の九頭龍祭例祭にこんな光景に遭遇できるとは、まさしく天からのギフトそのものでした🎁

 

 

 

 

 

九頭龍神に天下の安寧を御祈祷したお蔭をもって夫の手術も無事に終わり、あとはじっくりとリハビリを重ねて行くこととなります。

 

今回の事故でご迷惑やご心配をおかけした分も皆様に御恩返しするため、夫には“骨折り損には終わらせない”をキーワードに、健康なカラダ作りに取り組むことを提案しています。

 

これから始まるリハビリを好機として、犬の散歩と選挙運動以外の運動習慣を身につけ筋力と柔軟性を養うため、プロのトレーナーさんの指導を受けてのトレーニングを強く勧めています。

 

本人は私がこの話をすると、うんうんとやや曖昧な返答を繰り返していますが、どうか皆様からも夫に「トレーニングやってます?トレーニングした方が良いですよ」と声をかけてやっていただければ幸いです🙇‍♀️