梅雨もいよいよ本番を迎え、色とりどりの紫陽花や桔梗が雨空に瑞々しく映える今日この頃です。
さて、梅雨時は鳥たちにとって“子育て”の季節。
親鳥たちは食べ盛りの子どもたちを抱え、大忙しです。
毎年この時期、我が家のテラスには親子連れのスズメがやって来ることは以前ご紹介したと思いますが、今年はなんとツバメが姿を見せてくれました❣️
と言ってももちろんテラスではなく、テラスの先にある電線にですが、仲良く身を寄せ合った2羽と、ちょっと離れてもう1羽。
仲睦まじい2羽は番いかしらと思っていたら、しばらくして別の電線にとまっている様子を見ていたところ、どうやらこの子たちは巣立ったばかりの子ツバメたちであることが分かりました。
その証拠に、3羽で身を寄せ合って羽繕いなどしながら、所在なさげにしているなぁと思ったら、次の瞬間!
距離があるためボケボケの画像で恐縮ですが😅、親ツバメの帰還をどれだけ待ち詫びていたことか、その生命力の強さとともに必死さが痛いほど伝わってきます。
とても興味深かったのは、この3兄弟が一番のおチビさんである子ツバメを、ちゃんと真ん中に挟んで守ってあげていたこと。
しかも親ツバメからエサをもらったのは、一番体格の良い子ツバメに続いては二番目の子ではなく、なんとおチビさんでした。
一回の飛翔では2羽分の食糧しか持って帰れなかった親ツバメは、すぐさま飛び立ち、華麗にまた旋回して行きました。
見づらいですが、一応ビデオも撮ったのでよかったらご覧下さい。
「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」という言葉通り、実はこの後パラパラと雨が降り出しました。
ツバメの餌になる虫は湿度が上昇すると羽が重くなって高く飛べないため、低気圧が近づいて湿度が高くなると虫の羽が重くなり高く飛べなくなるので、ツバメも低く飛ぶんだそうです。
子ツバメたちが無事に独り立ちして、 青空を飛び回る日が近いことを願うばかりです。
さて冒頭にもお話しした通り梅雨のこの時期、我が家のテラスと言えば、子育て中の親雀と食べ盛りの子雀たちの鳴き声で、もう大賑わい。
こうして原稿を書いていても、レースのカーテン越しに室内を覗き込み、私がいることが分かると出て行くまで、高らかにチュンッ、チュチュン、ジュジュジュッと呼び立てます。
中には実力行使で、サッシにぶつかるギリギリまで羽ばたいてアピールするツワモノも!
そこまでねだられると、こちらもついついご期待に応え、仕事の手を止めお米を撒いてしまいます。
待ってましたとばかり一斉に啄み始めるので、ではこちらもその様子をちょっとだけ撮らせてもらおうかなとスマホを取りにいき、ソーっとバーチカルカーテンの隙間から差し出そうとすると、サッと一瞬で飛び立ってしまいます。
『雀の恩返し』なんて昔話もあるのに(いやいや昔話は『鶴の恩返し』で、帰りにお土産を渡してくれる『舌切り雀』と話がごっちゃになってる・・・)、もう何年にも亘ってほぼ毎日朝夕の食事を提供してもらいながら、写真一枚写させないなんて、なんと薄情なスズメたちよ😞と、恨み節の一つも呟きたくなります。
ただそんな中でも、居残ってくれる確率が高いのが、巣立ったばかりの子雀と親雀の親子連れ。
親雀は子育てに夢中で、一心不乱に子雀のため米粒を拾っては子どもの口に運んであげているので、人の気配にも気付きにくいんでしょうね。
ただ雀の子育てを毎年見ていると、おしなべてあまりに過保護で、呆れてしまいます。
どう見ても自分で食べられるほど成長していて、実際自分でエサをちゃんと啄んでいるような子雀にも、これでもかこれでもかとお米を拾っては与え続けます。
子雀も、生え変わり中の羽毛を纏っているため体格的には親雀よりよほど大きいクセに、チュン、チュンと甘えた声で鳴きながら両羽を細かく震わせ、おねだりを繰り返します。
でも中には、明らかにもう自分で食べられるので、エサを啄みながら親スズメから離れて行く子スズメもいるのですが、親雀はすぐに追いかけて、問答無用で子雀の嘴に米粒を運びます。
ちなみにこの時期の子雀の嘴は本当に黄色くて、だから「くちばしの黄色い若造が・・・」なんて言い回しがあるのだなぁと感心してしまいます。
前回のツバメの親子よりはよほど近距離で撮影できているので、よかったらビデオもご覧ください。