伊豆山神社に続いて「疫病鎮静祈願」に訪れたのは、2400年以上の歴史を持つと伝えられる伊豆「伊古奈比咩命神社」、通称「白濱神社」。
この神社は下田市に位置する白浜海岸の丘陵「火達山(ひたちやま/ひたつやま)」に鎮座していますが、火達山は伊豆諸島を祀る古代遺跡で、その祭祀が現在まで伊古奈比咩命神社の祭礼として続いているため、そんなにも長い歴史を刻んでいるというわけです。
お盆休みに入ってからは海水浴客でごった返し、ニュースでもその混雑ぶりが報道された白浜海岸も、この日の訪問客は数名程度、神社の境内もひっそりとしていました。
鮮やかな大鳥居をくぐると、なんとここでも猫ちゃんがお出迎え❣️
ただ伊豆山神社では白猫だったのに対し、白濱神社では黒猫。
毛色だけでなく性格も好対照で、伊豆山の白猫が東照宮さながらのほぼ“眠り猫”だったのに対し、この黒猫は至極活発。
ニャンニャ〜ンと甘い声を上げながら近づいて来て、私の脚にスリスリしたかと思うと、コロンとひっくり返ってお腹を見せます。
それではと私がしゃがみ込んで、お腹を撫でようと手を出した瞬間、指の先をカポッと噛まれてしまいました!(もちろん甘噛みではありますが)
ビックリして声を上げかけたところ、すかさず四肢を思いっきり伸ばして、4本同時の猫パンチ!!
なかなか手荒な歓迎でありました😅
実は伊豆山神社も白濱神社も「龍神」を守護神とする神社なので、ひょっとして二匹は白龍と黒龍の化身だったりして・・・などと思いを馳せてしまいました。
ちなみに白濱神社の境内には、樹齢約2000年と言われる「白龍の柏槙」という御神木があり、静岡県の天然記念物にも指定されています。
この御神木、あまりにもパワーが強過ぎて、私などは恐れ多くて真正面で対峙するのが憚られるほどでした。
白濱神社の社殿も伊豆山神社と同様、本殿(伊豆山神社では本宮)は御神体である山の上方に建てられていますが、夏の間は入山禁止とのことで、今回は残念ながら本殿への参詣は叶いませんでした。
なお本殿裏は、遺跡の出土品も多いことから禁足地となっています。
境内をそれて、神社の専用駐車場脇の細い道を海岸に向かって抜けると、そこには別世界が広がっていました。
この日の下田は、うち続く梅雨空が嘘のように晴れ上がり、文字通り白浜が続くコバルトブルーの海を奇跡的に拝むことができました。
大明神岩の上に立つ鳥居は、伊豆七島の神々を出迎える場とのことですが、圧巻の美しさと神々しさには息を呑みました。
秋風が立ち観光客の足も遠のいた頃に再訪し、今度こそ火達山を登り本殿で疫病退散祈願を行いたいと思います。
(3)につづく・・・