あけましておめでとうございます🎍

平成の締めくくりとなる年の始め、皆様どのようにお迎えでしょうか。
 
我が家は例年通り、年明けは伊勢神宮への初詣でスタートしました。
 
御代替わりの伊勢神宮は、穏やかな天候にも恵まれ多くの初詣客で賑わう一方、即位式そして大嘗祭と大きな節目を迎える緊張感か、いつにも増して凛とした厳かな清浄に満たされていました。
 
もう20年以上毎年続けている御垣内参拝ですが、最も心臓が高鳴るのは、御正殿に向かい内玉垣御門から二礼二拍手一礼で参拝する瞬間。
 
大御神が鎮座されている御正殿との間には御幌(みとばり)という薄布がおりているのですが、それが風に靡いて開くと大神様に心が通じたようで、とても温かな気持ちになれるのです。
 
御幌は不思議なことに、風が強い日でも開かぬ時は開きませんし、まったく無風でも柏手を打った瞬間にフワリと開く時もあります。
 
私は父が伊勢出身のため、幼い頃から毎年のようにお伊勢さんに参拝しているのですが、誰に教えられるでもなく、ある時からこの現象に気付き、以来、御幌の動きで大御神の思いを感得するようになりました。
 
今年のお伊勢さんは本当に穏やかで、神宮特有の“神風”も境内にはまったく吹いていなかったのですが、御垣内の玉砂利を踏みしめ御正殿前へと進み、大御神に頭を垂れんとしたその瞬間、フワァーっと御幌が神風に靡き、高くかかげられました。
 
内宮も外宮も揃って、御幌がこれだけ高くかかげられることは滅多になく、天照大御神と豊受大御神より、御代替わりにあたりしっかりと国家国民をお守りするようにという強い令が心に届けられた気がしました。
 
今上天皇が美智子皇后とともに、戦後営々と築かれた揺るぎなき国民との信頼。
 
その尊い礎に基づく平和主義・民主主義を、たとえ世界がポピュリズムの嵐に席巻されようとも、私たちは神名を賭して次代に守って行く使命がある。
 
そう心定めをさせていただいた、神宮初詣でありました。

 

 

その後、京都、奈良とご縁のある各社を参拝し帰京しましたが、冒頭の画像は京都駅で出会った新春の和菓子、その名も「ボナネ」。
 
フランス語で「良いお年を」を意味する「Bonne Année 」の名が付いたこのお菓子、実は八つ橋なんです!
 
老舗「聖護院八つ橋総本店」が立ち上げた新ブランド「nikiniki 」は、八つ橋の新たな魅力を発信し人気と以前から聞いてはいましたが、京都らしい洗練されたセンス、クオリティの高さ、そして若き女性社長ならではの心踊る愛らしさに、ズキュンッと胸を射抜かれました。
 
インスタ映えなどという言葉に背を向けて来た自分が、まさか年頭ブログにこのような画像を掲げようとは…
 
でも、やはり良いものは良いのです。
 
“伝統と革新の融合”などと小難しい言葉を弄せずとも、ポスト平成を生き抜く日本の未来には、きっと無限の可能性が秘められているに違いないと確信させてくれる鮮やかで軽やかなパワーが、このネオ八つ橋にはシンボライズされていると思うのです。
 
東京へと走る新幹線からは、薔薇色に染まる新春の富士山を拝むことができました。

 


 

積み重ねて来た歴史と伝統、そして何より大自然に、心からの敬意と感謝を払いつつ、猪の如く勇猛果敢に、正しく美しく新しい未来をワクワクしながら切り拓く一年でありたいと思います。
 
本年もどうぞよろしくお願いいたします。