久々の機材紹介。
先日オークションにて70,000円落札した2002年製マーチンの000-15。
はっきり言って状態は最悪でした。
まずサビが酷い。写真である程度はわかってましたが、外に何年も放置した様なサビでびっくりしました。
磨きに磨きまくった結果がこれ。
サビがあったとは思えないほどに仕上がりました。
んで早速弦を張ったのですが、弦高がめちゃくちゃ高くてとにかく弾きづらい。6弦3.5mm、1弦3mm。サドルが異様に高く、純正でこんな高いのにびっくり。写真は取っていませんが、ブリッジピンが奥まで刺さらず浮いたような感じに。これは調べてみると、穴が削れていってスカスカになることの対策での仕様とのこと。
ボディの内部には謎のシミだらけ。出品者に聞いてみると、出品者も中古で購入したらしく、前のオーナーがライブ中に出血した跡と聞いているとのこと。どんだけ激しく弾いとんねん・・・
つーかライブ終わったあとにちゃんと拭けや・・・
この汚れはいくら磨いても取れませんでした。
まぁ値段が値段だし、諦めるか・・・
ちなみに中古相場は10万円ちょっとです。
さてさて、肝心の音はというと、ストロークは全然鳴ってくれず、おもいっきり弾いても普通の強さで弾いても変わらない感じ。ダイナミクス(強弱)が無いと言いますか。安物のギターを弾いている感じ。音が前に出ません。
アルペジオで弾いてみると、これはなかなか良い。ボディが小ぶりのため、立ち上がりが早く、キレイな音を奏でてくれました。
迷いましたが、手放さず使うことにしました。
弦高が高くてまともに使えないので、リペアを依頼。
ナットとサドルを牛骨に変えてもらい、弦高は6弦2.4mm、1弦1.6mmにしてもらいました。あと、ブリッジピンの穴も広げてもらい、きちんと奥まで刺さるようにしてもらいました。
リペアの結果、弾きやすく鳴ったのはもちろんのこと、音が劇的に変わりました。
ストロークの音の音量がアップし、ダイナミクスを出せるように。音も前に出る感じがして気持ち良い。悪く言えば音が軽くなったような感じ。良く言えば軽やかになった感じ。
アルペジオは言わずもがな最高。
これがマーチンか・・・
今まで敬遠してたけど、マーチンもええな。廉価モデルでこれって末恐ろしい。とにかくソロギターにぴったりです。
最近はギブソンのL-00にお熱だったけど、マーチンの方がエエかも。
音の系統はテイラーと同じですね。全域まんべんなくキレイに音が出ます。
ギブソンはドンシャリですね。弾き語りには良いんでしょうけど。
ソロギターには絶対にマーチンです。マジで違います。
今手持ちのブランド物のアコギは4本となりました。使い分けは以下のような感じがぴったりかなと思います。
Gibson Southern Jumbo 2006年製:ストロークで歌ものに
Tailor 414CE 2008年製:ストロークのソロギターに
Gibson L-00 2015年製:アルペジオの歌ものに
Martin 000-15 2002年製:アルペジオのソロギターに
こんだけギター持ってると、弦の交換にマジで金がかかるな(笑)
贅沢な悩みです。