~引き籠りでニートが主人公のアニメ!~ | 自炊・電子書籍化応援ブログ

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  「最近サブカル系のブログ書いてないなぁ~………」
…ということで久しぶりアニヲタ内容のネタを1つUPしちゃいました。

作品名は「この素晴らしい世界に祝福を!」

今や放送されるアニメの原作は大半がライトノベルという御時世、もちろん「この素晴らしい世界に祝福を!(通称:このすば!)」も例に漏れず角川スニーカー文庫から発刊されている暁なつめ先生原作のラノベ作品のアニメ化!です。

…実のところ僕はこの作品の原作本(WEB版もあるらしい)を読んだことがないので、そのことに関しては何も書けないのですがアニメを見た感想としては、作者が楽しんで物語を書いているんだなぁ~…っていうのが伝わってきて好感が持てました。

現在テレビアニメは第五話まで放送済、そして原作の方は第8巻まで刊行され、加えてスピンオフ作品も3冊執筆されているという人気っぷり……そんな高い支持を受けている作品ですが、とにもかくにも僕はアニメしか知らんのでアニメに沿って「このすば!」とは一体全体どんなお話しなのか
を書いてみました。

【ストーリのあらまし~】
主人公:佐藤和真(サトウカズマ)くんは引きニート(引き籠りな上にニート)、ある日店頭販売でしか手に入らない限定版のゲームソフトを購入するため仕方なく外出することに……何時間もかけて限定版のゲームソフトを手に入れた和真くんでしたが、帰り道で女子高生がトラクターにはねられそうになっている場面に遭遇、咄嗟に彼女を助けるべく飛び出すのですが……その結果は飛び出した和真くんだけがあえなくご臨終(しかもトラクターに引かれたんじゃなくてショック死)……こうして昇天してしまった和真くんは天界で死者の案内役・女神アクアとご対面、そこでアクアから死後の進路を2つ提示されます。1つは天国でお茶をすすりながらボケェ~と永遠の時を過ごすという選択肢、そしてもう1つは異世界へ転生するという選択でした。しかもこの転生先は引きニート・和真くんにとっては大好物なファンタジーゲームに近い世界であり、しかも勇者となって魔王を討伐すれば何でも願いが叶っちゃうというオマケ付き


…もちろん!和真くんは一も二もなく転生話しに乗っかります。そんな転生を決定した和真くんでしたが異世界転生には、さらに何でも1つ便利なアイテムを持っていくことができるという特典があり、セレクトアイテムには強力な剣や魔法の杖など盛り沢山なラインナップが!!…迷う和真くん、そんな和真くんに女神アクアはイライラを募らせ死亡理由をバカにしたりと散々に悪態をつきます。「グサッ!、グサッ!、」と心をえぐるアクアの言葉にカチンときた和真くん!{よし!このクソ女神も俺の第二の人生に巻き込んでやれ!!}とばかり、な・な・なんと女神アクアを転生先へのアイテムとして希望します!……すると、まさかの希望受理!!、「やめてー!」と叫ぶ女神アクアをよそにアイテムと見なされたアクアは天界から和真くんと共に異世界へと送り出されるハメに……こうして異世界に転生してきた佐藤和真くんとその随伴者(アイテム)の女神アクアは、苦労の日々を重ねながら魔王討伐への道を歩み出すのでした。

……この後二人は仲間を募集、紅魔族と呼ばれる知力・魔力に優れた一族出身の魔道士:アークウィザードの{めぐみん}と貴族出身の剣士:クルセイダー{ダクネス}を加えます。…しかしこの物語は登場人物がみんな能力値は物凄く高いくせにヘッポコなところ。女神アクアは知力が低く、いわゆるマヌケでアホ!、魔道士めぐみんは1つの魔法しか使えない上に中二病!、剣士ダクネスは防御には絶大な力を発揮するくせに攻撃はサッパリ当たらない…しかもドM!、そんなパーティーメンバーの中での元:引き籠りでニートの佐藤和真くんの立ち位置はというと、この技も心もどーしょうもない3人を必死でサポートしていくという超絶大変な役回り。……はてさて魔王退治を目標に、ロクでもない仲間3人のたずなを引きながら引きニートから一転勤勉にならざるを得なくなった佐藤和真くんの運命やいかに……… …… …

この物語の見どころの1つは現代社会という環境の中ではアウトサイダーだった主人公が異世界という別環境の中では、しっかりと自己や他者を支えながら社会に適合していくというところです。またお話し自体も全編コメディータッチで描かれているので変な悲壮感もありません。加えて人物設定や相関関係は現代社会の価値観に対する皮肉やアンチテーゼが盛り込まれているようにさえ感じられ、ファンタジーであってファンタジーでないという面白い視点がとても興味深いです。……しかしご都合主義による逆転の発想であることも否めず、平和で国民へのサポートも充実した現代日本にあって引き籠りやニートが別モノの環境を与えたからといってそうそう単純に生活態度や行動が変わるとは考えにくく、そういったナンセンスな部分も含めなかなかに楽しめる作品だなぁ~と思いました。

それとこういった作品に出会う度、「ライトノベル侮りがたし!」と僕などは心底思ってしまいます。しかしながらライトノベルはまだまだ一般的な読者層にはヲタク御用達だと思われている節もあるようで、その理由としてはコンセプトやプロットがブッ飛んでたり、病んでたり、はたまた倒錯していたりと、意外な取っ付き難さもあったりします。しかし現代日本が抱える社会問題を様々な形や手法によって料理し作品に仕上げているラノベ作家さん達の技量や知識は、そこいらの大衆小説家に比べれば遥かに上をいく存在にも思えるのです。

なにはともあれ「この素晴らしい世界に祝福を!」は何度も見直しちゃうという面白さがあり、繰り返し見たくなると言うことはそれだけ魅力ある作品なのでは?、と僕などは思ってしまうのです(…こりゃ~既刊分の小説版を全巻読まなくっちゃいけないなぁ~~
)。

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