海外の電子出版事情ってば……!? | 自炊・電子書籍化応援ブログ

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 何時もノホホンとした事しか書いてないので、たまには我が社(JSSね)と関連したことも記載せねばと…………

…と言うことで今回は欧米や欧州といった海外での電子書籍の出版事情についてですわ

欧米ではグーグルやアップル、ソニーといった民間企業が市場を完全に主導し、加えて驚異的スピードで電子出版の売上拡大が続いています。

これに対して欧州では……フランスが電子書籍における付加価値税を引き下げることや、一般の書店が参加できるインターネット上での電子書籍配信プラットフォーム構築のため、50万ユーロ(約6125万円)を貸し付けるなどの多数の国家レベルでの基本政策を上げています。

…ドイツではデジタル図書館(DDB)開設に係るプロジェクトを閣議決定し、書籍や絵画、資料、彫刻などのデータにオンラインで市民がアクセスできるよう2011年(去年ね)から3万以上の文化・学術関連施設との接続が可能となっています。

ではアジア圏ではと言うと、韓国などは国家プロジェクトとして電子出版産業を育成するために「電子出版産業育成法案」を発表、その概要とは………
①電子出版産業の跳躍のための産業基盤構築。
②電子出版コンテンツ創作および供給基盤の拡充。 
③電子出版産業の好循環構造環境の造成。
④電子出版利用活性化のための技術革新および標準化。
⑤電子出版活性化を通した読書文化の発展。

韓国は以前にもマンガやアニメといったサブカルチャーを国策産業とした経緯がありますが、今回も国家を上げて産業育成に乗り出しているようです。

また中国などでは2007年頃に、すでに電子書籍が一般に浸透しており、以外と知られていませんがアジアでは電子出版の先進国とも言えるかもしれません。

……では日本ではと言うと、まだまだ市場は未開拓状態で、加えて国によるこの分野の産業育成策も皆無に等しいと言わざるをえないでしょう。(…まっ、だからこそ私達のような後発のベンチャー的企業が頑張れる余地もあるのですが……)。

とにかく今、世界は間違いなくアナログからデジタルへの書籍の転換期にあるのだと思います。
昔ながらの`本`が消滅するということは考え難いことですが、そのウェイトがデジタル・ブックへと傾いていくことは間違いのないことのよーですねぇ~………。