本日(5月16日)の新聞各紙や、ネットのニュースでも、この記事が世間を騒がせている。

 

 

3カ月前の早稲田大学の一般入試で、都内の男子受験生が、眼鏡型機器(スマートグラス)を使って不正受験を試みたという。

 

創造理工学部や商学部を受験して、化学など複数科目の試験問題の画像をSNSに流出させたというが、(安い報酬で募集をかけたためもあってか)『優秀な解答者』をあらかじめ確保することができなかったようで、結果は失敗(いずれの学部にも合格していないという)である。

 

そればかりか、こんな素人っぽいやり方で、回答者をつのったために、逆に、『募集の記事』を見て、通報する人などが現れ、簡単に本人が特定されることとなった。

 

<那須の焼死体事件を連想>

言っては、悪いが、最近、話題になっている(例の)那須で焼死体が発見された上野の飲食店街の『資産家夫婦殺人事件』を何となく連想してしまう。

 

本気で、完全犯罪をやるつもりなら、被害者の遺体を埋めるでもなく、バラバラにして身元がわからないようにするでもなく、すぐ大騒ぎになって『事件が発覚してしまう』ような『仕事』をするような素人?をリクルートして、業務を委託するのでは、(そもそも)うまくいくはずがない。

(何のために、自分は雇われたのかという発想に欠如している。)

 

しかしこの事件、何かもっと裏があるか、裁判で『大幅に減刑』されたり『無罪』になるような被告人が続出しそうな気がしてならない(そもそも、裁判が、バラバラに行われることになるかもしれないし)。

『妙な事件』である。

(警察からの垂れ流し情報を、鵜呑みには出来ないという気もしている。)

 

<2年前から、さらに進化>

さて、『入試不正』のほうに話を戻すと、この記事が、『リブログ』(昔の記事の再掲載機能)を使って、皆さんに思い出してもらっているのは、2年前のこの事件である。

(甘ったれた女子大生が『仮面浪人』をしながら、こんな犯罪を思いついた。最後は、親につれられて出頭したらしかった。)

 

それから、2年あまりが経過。

日本の警察とか、大学とかは、相変わらず『ネット型犯罪』への対応が遅れているのかもしれないが、世界では、最大限、ネットとかITやAIなどをフル活用した犯罪の進化が進んでいるようだ。

 

このまま放置すれば、日本の大学や大学院の入試、あるいは資格試験、就職試験などのあらゆる場面で、こうした不正が横行するようになってしまうであろう。

 

私が、気になるのは、この早大受験生、例によって『教育上の配慮』ということでか(そもそも『初犯だから』?)『性善説』にたった『温情主義的な措置』という無責任にも見える考え方によって、逮捕はおろか、略式起訴もされないみたいな感じで記事には書かれている。

 

私は、法律については素人なので、『書類送検』でも一定の拘束力のある最終手段をとる可能性があるのか

よくわからない。

 

 

それを防ぐためには、最初に、このような犯罪に手を染めた者(ある意味では、『発明をした人』といっても良いのかもしれない)に対して、『見せしめ』そして、以後に続きそうな者に対する『警告』の意味を含めて、極力厳しい罰を与えるようなことを(むしろ)考えるべきだろう。

 

妙な温情主義は、本人をスポイルしてしまうことにもつながりかねない(もしかしたら、小池百合子さんなども、そうした『スポイルされた<かつての若者>』の一人なのかもしれない)し、日本という国をこうした犯罪の実行される『舞台』として、この上なく世界で適した地域ということにしてしまう可能性さえある。。

 

果たしてそれで、良いのだろうか?