ここのところ、国会で代表質問とか予算委員会とか、いろいろやっているので、しょっちゅう、録画していて、それを見ることもあるし、またやはり生でやっている場合のほうが、『リアル感』があるので、それを見ていることもある。

 

ただし、カミさんがテレビのつけっぱなしを非常に嫌がるので、自宅のテレビ(ケーブルテレビ等の受信機も兼ねている奴)は私の部屋に設置されていて、しかも他の部屋から(何か作業中に)見ることができないような配線になってしまっている。

(そのうち、ネット回線とうまく接続すれば、どこからでもテレビ中継を見れるようにすることができそうな気もするが…。)

 

ともかく、(NHKでやっている)国会中継というのは、見ていてイライラしたり(イライラするのは、政府だけでなく、野党の質問に対してイライラしたりもする。まあ、それなりに高齢者になってしまったせいもあるかもしれないが)、あるいは逆にベッドに寝転んでみていると、いつしか『寝落ち?』してしまう。

 

この『国会中継』というのは、極めて、不合理でもある。

そもそも、代表質問など、あらかじめ原稿が出来上がっているシロモノ(しかも、文章としても、どうかなと思うものレベルのものが多い)を読み上げているだけである。

そういう原稿ですら、しょっちゅう、読み間違いをする。

 

『麻生氏が首相』だったときは、(明らかに漢字を知らないなというような)読み間違いをくり返していた。

そのころは、『漢字を知らなくとも、何か他の知識、経験などあるのだろう』と善意に解釈していたが(麻生氏が首相だったときは、私は中国に住んでいたせいかもしれない)、その後の様子(最近の状況)を見ると、麻生氏は、『日本の政治システムの劣化状況』の指標みたいな人物だなという気がしている。

 

本人は、自分が『頭がいい』『ユーモアがある』『知的である』と本気で思い込んでいる節があるが、実は、『金持ちの政治家のボンボン』として育てられ、『海外で、どれだけ意味のあるかわからない留学生活』を繰り返していたせいで、『ブラックユーモアの風刺ドラマ』か『バカ騒ぎのお笑いの世界』にむしろふさわしいような強烈なキャラクターの『わがまま老人』が出来上がってしまった。

 

今回の、上川大臣(将来、日本初の女性総理か?みたいなことも言われている)を巡る『品のない発言で笑いを獲ろうとしたこと』も、そのような彼の『人生』を彩るエピソードになりそうである。

(このような人物は、早い話が、早期に『引退』させるべき対象者といえる。大相撲だったら、『休場』すべき状態だが、国会議員には『休場』制度も、『大関から陥落』の制度もないから、このような『毒しかまき散らさず、間違いなく、日本の国益を一人でぶち壊している老人』がいつまでも大きな顔をしている。)

 

そのほか、不合理な点、イライラする点を挙げて見よう。

まず、やたらに時間が長いのも問題である。

 

委員会によって異なるのであろうが、予算委員会など、午前の部と午後の部を合わせると、相当長々とやっていることも多い。

 

しかも、例えば『立憲民主党』の会派を見ていても、やたらに大勢の質問者をたてている。

さらに、彼らはお互いにほとんど質問内容の調整をしないようで、同じ会派のなかでも重複するような質問をしている。

 

この辺は、好みの分かれるところかもしれないが、私は立憲民主党の会派で、いわゆる『ジャーナリスト出身議員』(元NHKとか、元朝日といろいろいるようだが)の質問というのがたちが悪いと感じる.

 

彼らは、ただ『裏金だ』とか『裏金議員だ』とか、レッテルを貼り付け、(せいぜい好意的に言って)一方的に演説や断罪をくりかえしているだけである。

(恐らく、こういうのをやられると、視聴者の4割かそこらはむしろ、質問者に対して『反感』を覚えるであろう。つまり逆効果である。)

 

一般的に言って、この手の質問者は、法律の細かい内容とか、あるいは国会内での従来の慣行などについて、あまり知識がないらしく、ともかく、自分の質問時間は、『大声で断罪を繰り返した』『徹底追及した』というイメージにまとめ上げようとして懸命である。

 

こういう質問もたまに行う分には、『気分転換』になって良いのかもしれないが、あきらかに(自民党の側は)余裕綽々の表情であり、むしろこうした、粗雑な質問は『敵に塩を送っている』という感がある。

 

そして、こうした質問は、比較的理詰めで攻めていくタイプの同僚議員の質問の効果をいわば帳消しにしている面もあるのだが、ご本人たちは、そうしたことには気が付いていないらしい。

(立憲民主党などにも、『議員グループ』など当然、あるのだろうけど、このような『政治の素人』みたいな議員たちには、きちんと『指導』なり『研鑽』などを積ませるように、『派閥』と言わないにしても、『政策集団』『勉強会』などはむしろ、『強化してほしい』と思うくらいである。)

 

立憲民主党がある種の典型であるが、『質問時間』を持て余しているのではないかと思われるほど、入れ替わり、立ち代わり、いろんな議員たちが、それぞれ勝手に質問を繰り返している。

 

そういったことを重ねるにつれて、『ああ、この政党は、まだまだヨチヨチ歩きのレベルだな』と思われてしまうのだから、皮肉なものである。

 

しかし、現実には、『国会議員』あるいはその候補者たちの集団は、『立憲民主党ももう既にイメージに手あかがついてしまった。次は、どういう政党に集団移住をしようか?』くらいのことしか、考えていないのであろうから、自民党も末期的だが、野党はそれ以上に、『存在感が欠如』しており、何ともいいようのない状態にある(と感じる)。

 

そして、そのなかで、岸田首相は、『自分さえ、生き延びれば良い』という恐ろしい『動物感覚』で政権の延命を図っているように見えてしまうのだから、皮肉なものである。