19日に(台湾から)成田空港に降り立ってから6日目になった。

 


NHKのニュースでは、毎日、『新型肺炎』(新型コロナウイルスと表記すると字数が無駄になるので、このように表記しようかと思っている)関係の情報を報じている。

 

だが、それが恐ろしくわかりにくい。
どうやら、クルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス号』関連の数字を含めると、日本の感染者数が大きくなりすぎて、『日本は、中国に次いで危険地帯ではないか?』との声があがり、『オリンピック・パラリンピック』開催に向けて傷害となるので、できるだけ日本に区分される数字を少なくしようとして、こんなことをやっているみたいだ。

 

だが、その結果、何が何だかわからなくなる。
『正しく恐れろ』などと言いながら、なるべく『生のデータ』を知りたい人々に対して、逆にできるだけ隠そうとしているので、不安と不信が募るばかりである。

 


そうしたなかで、NHKのニュースでは、特に韓国での発生状況を(比較的)詳しく伝えている。
(たしかに感染者の発生の仕方は急速に増加していて、昨日23日の時点で602人、3日連続100人以上増加しつつある、と報じていた。)

 

これはたしかに多いが、韓国の場合、日本と違って『検査対象者』が圧倒的に多いようだ。日本の場合は、結局『検査キット』とやらが圧倒的に不足していて、『検査を受けたい』と申し出ても、いろんな条件と照らして、それに合致しないと門前払いにあってしまう、という。
(そのくせ、安倍政権は昨日23日あたりと、これまでと異なる方針を打ち出しつつあるようだ。その点については、今後具体的に取り上げていく。)

 

 

その前に、私自身の状況を少し書いてみたい。

今回、私とカミさんとで、名古屋市内に住んでいる孫娘二人(小学生と中学生)に会いに行こうかと考えていた。

 

ところが、このように急速に感染者が増えている。しかも、私の住んでいるのは横浜市(北部の端であり、横浜港からはだいぶ離れているが…)であって、あのクルーズ船『ダイヤモンド・ピリンセス号』が停泊していたのと同じ市内である。

 

あの、『ダイヤモンド・プリンセス号』については、船籍はイギリスで、運行しているのはアメリカの会社。であれば、そもそも横浜港に寄港させなければ良かった、などという論陣を張っている人たちもいるようだが、そんなことなら、乗船している乗客を日本人、外国人問わず上陸させたときに、『そうすべきではない』と主張すべきなのだ。
問題が起きて、ぐちゃぐちゃになってしまった後に、『そもそも…』などと言っても、『問題が解決できなくなったから、放り出している』と思われるだけだ。
(いよいよ、日本の評判が悪くなってしまう。)

 

それに名古屋市内や愛知県でも、感染者が増えている。

昨日の上記写真の数字を見ると、愛知県は東京、北海道に続いて『3位』、逆に神奈川県のほうは、愛知県につぐ『5位』ということになってしまっている。

 

それで、21日あたりには、『今回は、そちらにうかがうのを見合わせます』と連絡を入れた。

 

 

こうしたなかで、私などは、本当は映画館を回って、最近の映画などを見てみたいのが幾つもあるのだけど、本日までの『三連休』の期間は、それをぐっと我慢した。

なぜなら、仮に台湾から『一時帰国』している70代の男性が、映画館を徘徊して回り、感染者を増やしてしまったようである、などと報道されたらたまらないからだ。


最近急に、人混みのなかに出かけるな、とか『不要不急』の行動はやめろといった報道も増えている。
それで、我が家からの近さからいうと、『イオンシネマ』とか『109』(東急から発している)系のシネマコンプレックスといった映画館が一番近い部類である。

 

 

こういった映画館も、『上映中止』などに踏み切るのだろうか?と思っていたら、意外と、普通にこの3日間は上映をやっていたみたいだ。

恐らく、『稼ぎ時』の3日間であるだけに、『休館しようにも休館できない』あるいは『政府の言うことをきいて、経営がおかしくなってしまっても、政権がまともな補償をしてくれるはずがない』といった現実的な感覚がバックにはあったのだろうと思っている。

それでも、これまでのところ、映画館に出かけてないし、今後もしばらくは、『レンタルDVD』などを自宅で見ることで、我慢しようかなと思っている。


それだけではない。

 

果たして、『一時帰国』を終えて、台湾に戻る(再入国する)時に、スムーズに入れるかどうかというのも、非常に気になってきた。

というのも、台湾の蔡英文(民主進歩党)政権は、今回の『新型肺炎』対策についても厳しい政策を打ち出している。

それで、日本国内では、台湾は『親日国』だと思ったのに、違うのか?
などと逆に『失望感』を覚える人たちもいるようだ。

 

だが、私は、台湾に2017年以降住んでいて、台湾の人々の気持ちも、日本人の気持ちも両方わかってしまうようになってきたので、少し厄介である。

 

もう少し、(今回の『新型肺炎』の件から見せてきた)台湾と日本の関係について、別の記事で書いてみたい。