『巧言令色』という言葉をようやく思い出した『令』という文字の用法。
『令』という字が、『命令』というのではなく、『良い意味』だとしたのは、少し研究不足だったのではなかろうか?
(『令』という文字の徹底分析に欠けていたのではなかろうか?)

あわてて、物事を進めるとロクなことはない。


こういうことは、欧米メディアなどにとっても、なかなか分からないことであろうから、(『反安倍派』の人々が)あまり欧米メディアの『外圧』をあてにするのも、間違っているような気がする。
(ただし、欧米メディアは、日本のメディアが非常に控えめにしか言えないでいることを、ストレートに大きな声で拡散してくれる可能性はある。)

さらに、中国などは、もちろん、『漢字』の本家本元ではあるが、何せ、習近平政権としては、(国際政治において)安倍首相と『提携したい』と思っている可能性があるから、中国などに頼るという、『事大主義』も好ましくない。

やはり、日本の人々が、自らの足にたって、闘っていかないと、(安倍首相のような)手ごわい敵に対して勝利することは出来にくい。


それはそれとして、新元号が発表されてから、まだ48時間くらいしかたっていないが、(そのほかにも)いろんなことが明らかになりつつあるようだ。

日本の新聞紙面を利用しながら、それを確認してみたい。

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これは本日(3日)の『日本経済新聞』(東京本社版、電子版)の第2面。
ここで面白いのは、次のようなくだりがあるという点だ。

<新元号「令和」の公表から一夜明けた2日、安倍晋三首相は首相官邸を訪れたカザフスタンの元首相から色紙にサインを頼まれると、笑顔で「令和 安倍晋三」と揮毫(きごう)した。

「万葉集という選択は自分でもよく思いきったなと思ったけど、反応も良くてよかった」。首相は周囲にこう語る。>

これを読むと、『万葉集という選択』を『自分』がしたのだという自負が、強烈に表に出ている。

まるで、天皇という権威を、自由気ままに利用した豪族か何かのような雰囲気を感じる。
(もちろん、本人はそう言う気は全くないのに、『日本経済新聞』の記者が誤解している、あるいは間違って表現しているという可能性は『ゼロ』ではない。)

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こちらは、同じく3日付の『毎日新聞』(東京本社版、電子版)の第2面である。
『紙開けば 両端に国書』『事務方説明 にじむ「令和」押し』との見出し。

(有識者懇談会で)<配布されたA3版の紙には、右から「あいうえお」順で案が並べられ>
<右端の「英弘」の出典は古事記、左端の「令和」は万葉集といずれも国書で、どちらから読んでも国書が目につく。中央にも国書を出展の一つとする「広至」があり、半分の出典を国書が占めたのが一目瞭然だった。>

(全閣僚会議については)<閣僚の一人は「最初の説明で、3案の国書から出そうという雰囲気を感じた」と語る。>

<首相に近い自民党関係者がこう打ち明ける。
「首相は若い頃から『日本の元号なんだから、中国の古典じゃなくて、日本の古典を用いた方がふさわしいよね』と言っていた。
首相を昔から知る人からすると『令和』は、ついにやったか、という感じだ」>

<右端の「英弘」について事務方は冒頭でこう説明した。
「こちらは訓読みすると既に人名で多用されていて、企業名にもいくつかあります」。>
こんな調子で議論の誘導がされていったらしい。

また、<漢籍が出典とされる3案は、いずれも過去に元号案として提案されたことがある。>とも書かれている。

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3日付の『産経新聞』(東京本社版、電子版)の第1面。
こちらは、上記の『毎日新聞』と、比べるとさらに突っ込んだ話も書いている。


<政府が決定した新元号「令和」は、3月中旬に文化勲章受章者で国際日本文化研究センター名誉教授の中西進氏らに追加委嘱した案だったことが2日、分かった。>

<有識者9人全員が賛成したのが令和だけだったことも明らかになった。>

それにしても、4月1日の時点では、『検討対象とした案もしゃべるな』と有識者らを口封じしておいて、このように、全部の新聞に、6案の内容が報道されているというのは、首相官邸関係者(あるいは自民党総裁関係者)、
つまり安倍晋三氏の周辺が『GO』を出して回ったからにほかならないのであろう。

口止めをされた有識者というのは、二階に上がって、はしごを外された感じである。
結局、『権力維持のためには、何をしても許される』という官邸周辺のマインドが恐ろしい気がする。


<3月上旬に最終案として5案を含む1ケタ台に絞り込んだ。
この時点で、安倍晋三首相は「英弘を気に入っていた」(官邸筋)とされる。ただ、英弘が「栄光」など他の文字を想起させることもあり、国書(日本古典)由来の案をさらに出すよう、中西氏らに追加依頼した。

追加依頼した専門家は新たに3案を提示。3月最終週になって、首相がそこに含まれていた「令和」のみを、それまでの選定作業で残っていた5案に加え、計6案が4月1日の有識者懇談会に示す原案となった。>

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『産経新聞』の第4面。
共同通信が、1、2日両日行った全国緊急電話世論調査の結果を報道している。

体制翼賛的なニュースばかり報道されているなかで、(元号選定の手続きについての情報もロクに流れていない段階で)行われた『世論調査』の結果である。
(このほか、有識者懇談会にメンバーを二人も送り込んでいた、読売新聞、日本テレビも、合同で『緊急世論調査』を実施している。)

このような、『電撃戦』の最中、あるいは『真珠湾攻撃』の直後に、ドサクサまぎれに行われたような調査というのは、信頼性がない。

だが、そういうものでも、『戦果』として堂々と流布させてしまうのが、いかにも『策士』である安倍首相のやりそうなことである。
(何度も繰り返すが、安倍首相を『馬鹿』とか『愚か者』などと言って、甘く見ていると『泣き』を見ることになる。次は、『衆参ダブル選挙』に踏み切る可能性=危険性もある。)

このような、安倍首相とその周辺がやっていることを見ても、彼らは『改元』を利用することは考えたとしても、本当の意味で、『改元』により新しい天皇(あるいは、今上天皇)と国民との間が、より距離が縮まり、より望ましい関係になっていくことを志向しているようには、到底、思えないのである。
















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