横浜から台湾(台中市)に(3月に)やってきて以来、NHKの『ワールドプレミアム』という海外放送を見ることが多くなった。
今日(15日)も引き続き、日本政府主催の『全国戦没者追悼式』の中継を見る。

ただし、今回も、中継時間は、たった10数分しか放送しない。
安倍首相の式辞、そして天皇陛下のお言葉の部分を放送するだけ。

このあと、遺族代表の挨拶とか、衆議院議長(参議院も)の挨拶、公明党の挨拶などもあったはずだが、それはカット。
そんなに、中継時間を何のために『惜しむのか』、納得がいかない。


最近、(特に、『戦争特集』が放送される8月になって)NHKでは、細菌兵器の人体実験などを行った『731部隊』を取り上げた『NHKスペシャル』など注目すべき番組も放送されていたが、『国家権力ののど』としての<NHK>の看板は下すつもりがないようで、安倍政権に都合の良いような『ニュース・報道番組』の骨格は維持されている。

それでも、あのような『731部隊』を告発するような番組は、安倍首相の『絶頂期』には放送されることなど、考えられないような番組だったのではないかと、感じた。


特に、『731部隊』の番組では、私が2008年~2013年まで中国大陸にいた時に、訪ねたハルビン郊外の『731部隊の跡』を見学した時のことを、思い出した。

このURLは、7年前、2010年の7月に私が『731部隊の跡』を訪ねた時の記録である。
自分でも、よく覚えていないところがあったが、記録の意味で貼り付けておく。ついでに写真も何枚か。


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最後の写真は、ハルビン中心部のロシア風の建物。


さて、今日の『戦没者追悼式』。

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安倍首相が式辞を読み上げているシーン。
今回の中継を見る前に、いわば『予習』として最近の総理祝辞と天皇陛下のお言葉を振り返ってみた。

そこで、改めて気が付いたのは、安倍首相は、2013年の8月15日以降、それまでの総理の式辞にあった、『多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対し、多大の損害と苦痛を与えました。』これを、『深く反省し』云々という部分をカットしている。

しかも、これらの表現は、何も民主党政権において突如、登場したものでなく、実際は歴代の自民党政権(つまり、安倍第一次政権においても)が踏襲していたものであった。
いつからだったのか、と起源をたどろうとしたら、ネットのニュースには、1993年の細川内閣以来、『継承されてきた』と書かれていた。


つまり、安倍首相は、2013年の再登板以降、自民党も含めた歴代政権のメッセージ(先の大戦により、日本はアジアの人々に対するいわば『加害者の側面』があったことについて、『反省』する)を『ちゃぶ台返し』にして、『歴史を清算する』という役割を担って登場した政権である。



いかに、今日、『おごりを反省する』とか、『初心にもどる』とか『ていねいに説明する』などと言ってみても、『歴史を清算する』ために、第2次政権へと奪還を果たしたという『初心』を見直す姿勢がない限り、すべては、『きれいごと』に過ぎない。

実際、今日も、聞いていると去年の式辞の『コピペ』だと批判されることを恐れたのか、いろいろ部分的に言い換えていて、(戦争の元となりかねない、という趣旨か?)国内の『貧困』の問題に取り組むとか、『どのような時代になっても』『ただひたすらに』平和の道を歩むみたいなことを言っていた。

だが、根本的に上記のような『アジアの人々』に対する反省もなく、また、追悼の対象である『戦死者』というのも、よくよく聞いていると、いわば『お国のために尊い命を捧げたこと』に対して、慰霊をしているのである。

これは、逆にいうと、今後も、『国家の危機』に際しては、同様のことを『求めるための儀式』であるとも言える

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こちらは天皇・皇后両陛下。
天皇陛下のお言葉は、昨年と、同じ文面のように聞こえたが、逆に、短いながらも『過去を顧み、深い反省とともに』という言葉も入っており、むしろ安倍首相の、『8・15』の中身を転換しようという試みに対する、『ささやかな抵抗』のようにも聞こえる。


NHKの中継では、これだけを放送して終わってしまったが、ネットを見ていると、大島衆議院議長なども、『日本国憲法の尊重』を強調するような挨拶をしていたとツイートしている人もいた(どの程度のものなのか、わからないが…)。

朝鮮半島を巡る情勢が緊迫化しているなかで、『アジアのどこかで大勢死んでも、俺に責任はない?』かのようなツイートを繰り返すトランプ大統領(彼は、また、『白人至上主義者』を巡る『暴力的対決』について、どちらにも『同じ程度の責任』があるかのようなツイートを発信して、『白人至上主義者』を擁護している)と、ほとんど区別のつかないような『癒着ぶり』を示している安倍首相は、こういう『時代状況だからこそ』、見逃すことはできない。

さっさと『退陣させる』ことができなければ、(トランプ大統領なみに)『毒素』を吐き続けることだろう。








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