昨日(10日)、アメリカ大統領選の討論会の第2回を中継放送していたので、CNNで見ていた。
(もとより、アメリカの政治状況に詳しいわけでもないし、英語も聞き取れるわけではない。だから、同時通訳で聞いたり、どんな口調でやり合っているのか知りたいので、たまに原音声で聞いたりしていた。)

テレビの画面を写真におさめたものもあるが、例によって通信環境が良くないので、写真は今回は、省略しておく。

今回でこの大統領選の候補者同士の討論会も2回目、残すところあと1回だけとのこと。
前回、見た副大統領候補の討論会では、トランプ氏の相棒であるペンス・インディアナ州知事が、お行儀が良いのに驚いたが、その後、トランプ氏を共和党の候補者から引っ込めて、ペンス氏と差し替えてしまえという意見も、(共和党の)一部では、出ているという。
全く、政治と言うのは、『一寸先は闇?』のような世界である。

今回は、『娯楽化の極み』のような討論会だった(あれが『討論会だったの?』と思った人も多いかもしれない)。

前回とは異なり、有権者の代表たちが、さまざまな質問を候補者の二人にぶつけて議事が進行するという触れ込みだったが、『有権者の代表』(まだ、誰に投票するか『決めていない人たち』ということだったが、どのようにして選んだのだろう。やや疑問に残る)というのは、ほとんど『置いてきぼり』にされていた。

『有権者の代表』をそっちのけにして、トランプ氏(大きなクマのような体格)とヒラリー・クリントン氏(うさぎと見る人、あるいはキツネと見る人、その立場によって違ってくることだろう)の二人が、勝手ににらみあい、言葉の『取っ組み合い』を続けていた。

まさに、『サーカス』のような見世物であった。

しかも、仕掛けは、(ビル・クリントン氏によって強姦されたという人など)いわば『狙撃手』の3人の女性を、討論会場のなか、カメラからもとらえやすい位置に、座らせている(もちろん、トランプ陣営の仕掛けである)。

それに対して、ヒラリーの側は、ビル・クリントンと娘夫婦がヒラリーを見守る構図。
トランプの側は、トランプの妻と娘が夫(父)を見守っている。

それで何を争っているかというと、日本のメディアでは、『女性蔑視発言』などとやんわりと表現しているが、実は、まるで『強姦(準強姦)』を自慢しているような危険なトークが録音され、暴露されている。

トランプ氏は、『ロッカールームでのトーク』などといって、半分『冗談』あるいは『ほら話』だとして、打ち消しに余念がない。
だが、本来、大統領候補の討論会が、『良い子』を含めて、一家そろってテレビ中継を見るべきような内容であるとすると、かなり『まずい話』である。
(もっとも、アメリカ大統領というのは、ビル・クリントンに限らず、あのジョン・ケネディにしたって、いろんな『下半身にからんだ情報』が語り伝えられている。もちろん、日本の首相が『下半身』と無縁というわけではないが…。)

具合が悪くなったトランプ氏は、『自分は際どい話をしただけ、それを実行したのは、ビル・クリントン』ということで、さきほど述べた『刺客の女性』3人を会場に入れるように手配したみたいだった。
(もっとも、この3人の『告発』は特に新しい話ではないようで、それほど『決定的な力』があるようでもない。)

それで、(安倍首相の)『二の矢』『三の矢』ではないが、ヒラリー・クリントン氏の『個人メールの不正使用問題』などを攻撃していた。
ヒラリーの側では、トランプ氏の『連邦所得税をずっと払っていなかった問題』などを叩く。


見ていると、何となくうんざりするような話の応酬に終始していたように見えた。
しまいには、本来、今回の『主役』であったはずの『有権者の代表』たちが、『もっと明るい話を聞かせて。相手の候補で、一つ評価できることは何なのか』とか、『若者たちに、模範となるような行動を示せると考えるか』など、明らかにうんざりしたような冷めた表情で、発言していたのが印象に残った。

この両候補の『テレビのなかのドラマ』のような『低レベルなやりとり』を見ていて、もし『すかっとした』と感じる人たちがいるとすれば、それは(アメリカではない)外国の視聴者たちだけではなかろうか?
つまり、『随分、アメリカも落ちたもんだ』と(『ロッカー・ルーム・トーク』ならぬ)『居酒屋トーク』をやって、喜ぶ?というような話である。

だが、実は、外国(例えば、日本)にしたって、国民の大半をどこかにやった『政治』と、『権力者』の自己満足的な『演説』が横行しているのは、同じようなことである。

それに、アメリカという『一強』が沈没すれば、(ソ連解体の時の状況ではないが)いろいろ有象無象が、その『力試し』をしようと蠢き始め、何がどうなるかわからない『状況』が生まれ、『弱い者にさらにしわ寄せが行きかねない』というのは、十分、予測できることである。

(それに、トランプ氏の言うことがおかしいにしても、ヒラリー・クリントンの『状況把握の仕方』--彼女は、アメリカは基本的に良くなっていると主張している--に疑問符が付けられているのは否定できない。

彼女は、本来、オバマ政治のマイナス点を批判しなければならないのに、オバマ政権の『体制内の存在』であったがゆえに、オバマ政治を批判できない、アメリカの現状は『悪くなっていない』と言わざるを得ないというジレンマに置かれている。これでは『自分たちの生活は苦しくなっている』とする人たちの心をとらえきるのは、難しい。)
(つづく)








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