昨日(24日)、EU離脱を巡る英国の国民投票の結果が判明。離脱51.9%、残留48.1%と比較的、僅差で『EU離脱』が決定した。

このニュースを見ながら、そのうち、日本も『憲法改悪』がこのような国民投票の末に決定するのかという気にもなる。
(もっとも、日本の場合は、もっと大差で決定するような気もする。さらに投票率は72.2%だったというが、これなども日本の場合は、もっと高くなりそうな気もする。おそらく、あたかも国民投票に参加することが、『国民の義務』であるかのような雰囲気が、メディアなどによって、演出されそうな気がするから。)


昨日のテレビを見ていると、離脱派の勝利が決定して、(パブの中かどこかで)満面の笑みを浮かべる人たちの映像が流れていた。

まあ、うれしいのかもしれない。彼らにとって、『残留派』は既得権のかたまりに見え、『奴ら』にショックを与えてやったというので、快感がみなぎっているかもしれないから。


しかし、彼らの主張は、いかにもおかしいような印象を受ける。
EUから離脱したら、英国は『独立』を勝ち取って、『過去の栄光』を取り戻すことができるのだろうか?

それよりも、むしろ、英国からスコットランドや北部アイルランドが、それぞれ独立して、英国はより小さくなってしまうのではなかろうか?
英国がそのように縮小していくと、オーストラリアなどを含めた英連邦は維持していくことが可能なのだろうか?


だが、英国の人々を笑うことはできない。
日本の中でも、同じような情念がみなぎっているのだから。

それは、『日本を取り戻す』と主張し、日本国憲法さえ『改正?』し自主憲法を制定すれば、すべてがうまくいくかのように言っている安倍首相周辺の人々だけではない。


『アメリカからの独立』を主張し、『安保破棄』し、日本外交の自主性を取り戻せば、(すべてが?)うまくいくかのように言っている、『反アベ』の(一部の)人々の間にひろがる気分にも危ういものを感じる。
『アメリカからの独立』を勝ち取るためには、中国や北朝鮮を全面的に(というか、相当程度)信頼するのでなければ、かなり高度な『自衛のための武装』を日本が実現していかなければならないような気がするからだ。

簡単ではない物事を、あたかも簡単に考えることができるかのような雰囲気が、双方の間に広がっている。


現在、舛添知事の辞任に伴って、都知事選を巡って、誰が立候補するのか憶測が広がっている。
だが、舛添知事の問題は、単に石原都政、猪瀬都政、舛添都政と続いてきたものに潜む問題性をさらけ出したわけではないというような気がする。

このような『人気者』による都政の系譜を生み出したのは、1995年の青島幸男氏の知事当選が出発点だったように記憶する。


青島氏は、当時、経費増大が問題とされていた『世界都市博覧会の中止』を公約にして当選した。
運動のスタイルは、1974年の参議院選挙以降、採用した『候補者の青島自らが街頭演説などの選挙運動を一切しない』という独自の選挙活動だった。
(最初に当選した1968年の参議院選挙では、ちゃんと選挙運動をしていた。)

青島氏は、参議院議員としての活動(国会の予算委員会の場で、佐藤栄作首相に対して、『財界のちょうちん持ちで男メカケである』などと批判する等)を経てから都知事に立候補したのであり、まったく何もしていなかった男が立候補したわけではない。


だが、青島氏はまさか、自分が都知事に当選するとは思わなかったのではなかろうか?
東京都という大規模な組織を、一人でマネジメントできるはずもなく、結局、『世界都市博の中止』以外は、官僚・役人任せの行政に終始したと言われている。

青島氏に170万もの投票を投じた都民は、彼が都知事に当選した時点で、『喝采』をあげたであろう。
しかし、そのうち、どれだけが4年間の青島都政を支持し続けたかというと、極めて疑わしい。


4年後の1999年、青島氏は都知事選に出馬しようとせず、(先日、亡くなった)鳩山邦夫氏を後継指名したが、鳩山氏は石原慎太郎に敗北した。

この青島都政というのが、(今振り返ると)今日まで続く、都知事選の混乱の出発点であったように感じる。


そもそも東京都という組織は大きすぎ、仮にそれを分割するなどするのでなく、現状の規模を維持するなら、少なくとも都知事の選出方法、あるいは選挙期間などを変更すべきであろう。
つまり、他の道府県知事と同じようにするのでなく、選挙期間を十二分に確保するとか、あるいは選挙戦の前から候補者間の討論の場を設け、その討論に参加できない者は、候補者として見なさないようにするなどの、抜本的な改革を行わなければ、現状の『人気者』あるいは『選挙戦術のみが長けた者』が勝利するという、『後悔間違いなし』の失敗の連鎖を止めることはできないように感じる。

話が、都知事選のほうに寄りすぎてしまったが、(英国と同じような情念に包まれている傾向性を感じる)参院選の結果は、まだ出ていない。

参院選の結果により、後日、『深い後悔』をすることのないように、今回の英国EU離脱の国民投票の結果が、『他山の石』になれば良いのだが…。






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