昨日(11日)の『朝日新聞』の4面(何とも微妙な配置である)に次のような記事が大きく出ていて、びっくりした。

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改憲派が大規模集会 日本会議主導、首相がメッセージ

新憲法の制定をめざす運動団体「日本会議」が主導する憲法改正派の大規模集会が10日、東京都内の日本武道館で開かれた。集会では、国民投票の早期実現を決議。日本会議と思想が近い安倍晋三首相はビデオメッセージを寄せた。ただ、来夏の参院選を見据え、経済政策を前面に掲げる安倍政権に対し、憲法改正派には焦燥感もある。

 「21世紀にふさわしい憲法を追求する時期にきている」。壇上の大型スクリーンに映し出された安倍首相は、「自民党総裁」として寄せたビデオメッセージで、憲法改正への意欲をこう強調した。首相が最後に「憲法改正に向けて、ともに着実に歩みを進めてまいりましょう」と呼びかけると、大きな拍手がわいた。

 集会は「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が主催した。日本会議の田久保忠衛会長(杏林大名誉教授)、ジャーナリストの櫻井よしこ氏らを共同代表とし、昨年10月に発足。要所を日本会議関係者が占める。

 この日の参加者は約1万1千人(主催者発表)。首相に近い衛藤晟一首相補佐官、下村博文・前文部科学相ら国会議員も参加した。憲法改正の賛同者が445万人集まった、と発表。櫻井氏は「現行憲法で果たして国民と日本国を守り通すことができるのか。答えは否だ」とあいさつした。

 同会は今月までに47都道府県に地方組織を設置して、賛同者を集め、来夏の参院選に合わせた国民投票の実施を政権幹部らに働きかけてきた。だが、首相は憲法改正に本気なのかと、日本会議幹部らには焦燥感も募っている。(省略)>

この集会が開かれたこと自体には、驚きはない。
なぜなら、私自身、ネットでこの集会のことを知り、申し込みもしていた。
(この集会、参加費は無料である。)

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集会参加のために、いろいろ準備もしていたのだが、風邪気味になったこと(母親の介護にしょっちゅう出かけるので、風邪をこじらせるわけにはいかない)や、何となく自分のモチベーションが盛り上がらなくなってしまったため、この日は、行かなかった。

(代わりに、『閉会中審査』なるものをやっている、国会の衆議院予算委員会の中継を見ていた。安倍首相が、この集会に参加せずに『ビデオメッセージ』を送ったのも、その大きな理由は、この『閉会中審査』とぶつかってしまったためだろう。
幾らなんでも、『臨時国会は開会しない』『閉会中審査の日程も、この集会参加に合わせて変更させる』あるいは(極端な話)『閉会中審査もさぼる』ということまでは、出来なかったのだろう。)

それにしても、『朝日新聞』のこの記事、『のんき過ぎる?』のではないか?
『ただ、来夏の参院選を見据え、経済政策を前面に掲げる安倍政権に対し、憲法改正派には焦燥感もある。』『だが、首相は憲法改正に本気なのかと、日本会議幹部らには焦燥感も、募っている。』というような記事の書き方は、安倍首相をわざと軽く(あるいはソフトに)評価するものでしかない。

結果的に、『安倍首相に塩を送る』ような行為であるとも言える。


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しかも、どういう考え方なのかわからないが、わざわざ、同じ記事の下のスミにこのような『護憲派も集会』などというのを載せている。

■護憲派も集会
 一方、都内では、自民党の憲法改正草案に反対する集会も開かれた。弁護士や学者、市民ら約80人と、民主、共産、社民の国会議員5人が参加。「国民の権利を制限する緊急事態条項は危険だ」などと訴えた。

 「明日の自由を守る若手弁護士の会」の太田啓子弁護士は、13年から始めた「憲法カフェ」の活動を報告。日本体育大の清水雅彦教授は、「現在の憲法の理念をまず実現すべきだ」などと話した。>

この日は、特に『護憲派』にとっての記念日でも何でもないから、この集会は100人にも達しない、普通の小規模な集会である。

このような『小さな護憲派の集会』と『改憲派の1万人集会』を並列的・対比的に報道して一体、何がいいたいのだろうか?
あるいは、どのような効果を、読者に与えることを狙っているのだろうか?


たしかに、安倍首相の側に『矛盾』が存在していることは間違いがない。
(そのことについては、この記事の続きにも書く。)

だが、その矛盾は、このような記事の書き方、紙面の編成の仕方で拡大することができるようなものではない。
『朝日新聞』のこのような紙面を編成する人々(見出しを付けた人、構成を考えた人たち)は一体、何を考えているのだろうか?

(おまけに、『閉会中審査』で安倍首相が、改憲は『緊急事態条項からという議論が自民党内で有力だ』とし、また『9条改正は必要である』と述べたことを、わざわざこの記事の左側に配置している。)

(つづく)







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