安倍首相の演説の次の部分は、本来、『右翼』である人が見たら、ビックリ仰天するところである。
仮に、ビックリ仰天していないとしたら、その人は、とっくに安倍首相を見捨てているひとか、『右翼』とはいっても、かつて言われて(日本の)『右翼』と言う概念から、そうとう、遠くに来てしまった人だろう。
仮に、ビックリ仰天していないとしたら、その人は、とっくに安倍首相を見捨てているひとか、『右翼』とはいっても、かつて言われて(日本の)『右翼』と言う概念から、そうとう、遠くに来てしまった人だろう。
『強い日本へ、改革あるのみ』という章の部分の内容だ。
この部分の直前に、安倍首相は、『米国と、日本のリーダーシップで、TPPを一緒に成し遂げましょう。』と言っていた。
この部分の直前に、安倍首相は、『米国と、日本のリーダーシップで、TPPを一緒に成し遂げましょう。』と言っていた。
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<実は、いまだから言えることがあります。
<実は、いまだから言えることがあります。
20年以上前、GATT農業分野交渉の頃です。血気盛んな若手議員だった私は、農業の開放に反対の立場をとり、農家の代表と一緒に、国会前で抗議活動をしました。
ところがこの20年、日本の農業は衰えました。農民の平均年齢は10歳上がり、いまや66歳を超えました。
日本の農業は、岐路にある。生き残るには、いま、変わらなければなりません。
私たちは、長年続いた農業政策の大改革に立ち向かっています。60年も変わらずにきた農業協同組合の仕組みを、抜本的に改めます。
私たちは、長年続いた農業政策の大改革に立ち向かっています。60年も変わらずにきた農業協同組合の仕組みを、抜本的に改めます。
(省略)岩盤のように固い規制を、私自身が槍の穂先となりこじあけてきました。
人口減少を反転させるには、何でもやるつもりです。女性に力をつけ、もっと活躍してもらうため、古くからの慣習を改めようとしています。
日本はいま、「クォンタム・リープ(量子的飛躍)」のさなかにあります。
親愛なる、上院、下院議員の皆様、どうぞ、日本へ来て、改革の精神と速度を取り戻した新しい日本を見てください。
親愛なる、上院、下院議員の皆様、どうぞ、日本へ来て、改革の精神と速度を取り戻した新しい日本を見てください。
日本は、どんな改革からも逃げません。ただ前だけを見て構造改革を進める。この道のほか、道なし。確信しています。>
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この部分は、この記事のシリーズの冒頭のほうでも、一度、引用している。
あまりにも強烈な印象を与えるところだから、もう一度、引用した。
あまりにも強烈な印象を与えるところだから、もう一度、引用した。
これを読んでどう感じるだろうか?
要するに、安倍首相は、『農業政策』に関して、自分の考え方が変わったと言いたいようだ。それで、いわば『農家を守ること』に重点を置いた、従来の政策の大転換を行うというのである。
要するに、安倍首相は、『農業政策』に関して、自分の考え方が変わったと言いたいようだ。それで、いわば『農家を守ること』に重点を置いた、従来の政策の大転換を行うというのである。
ここまでならば、アメリカは日本に農産物を売り込みたいと考えている『お客さん?』だから、『セールストーク』として、ある程度はありうるとも言えるだろう。
だが、どうだ。
だが、どうだ。
そうするために、『日本の農家』を貶(おとし)めるような表現をする必要があるのだろうか?
彼は、『この20年、日本の農業は衰えました。農民の平均年齢は10歳上がり、いまや66歳を超えました。』などと言って、日本の農家を『笑いもの』(ジョークの種)にしているのである。
だが、このような過度の『こびへつらいの言葉』はかえって、アメリカの議員たちをシラケさせるであろう。
彼ら、アメリカの議員たちも、アメリカの農家の代弁者であり、その利益を擁護しようとするものであろう。
彼ら、アメリカの議員たちも、アメリカの農家の代弁者であり、その利益を擁護しようとするものであろう。
私は、アメリカの農業、あるいは製造業等のなかにも、TPPで『マイナスの影響』を受けることを恐れている人々がいると思う。そうした分野の中には、高齢の働き手がになっている分野もあるはずだ。
はたして、そうした中で、『TPPは良いことばかり』『TPPに反対するのは、日米共同の国賊?』(こんな表現があるのかどうか知らないが)であり、アメリカの議員がすべて『TPPに賛成の者ばかり』であり、『年配の選挙民の利益擁護』のために議員が活動をするのは、まるで馬鹿げていると言わんばかりの演説を(総理大臣が)するのは、一体、どのような神経をしているのだろうか?
日本の『傀儡(かいらい)』政治家が、アメリカにおべっかを言っていると理解される(つまり、如何なる意味でも尊敬をされない)のが、オチであろう。
(この演説については、日本の農家にも知らせたいところである。やはり、農協を陥落させたおごりが、安倍首相をして、このような本音を語らせているのだろうと思う。)
もう一つ、注意を喚起しておきたいのは、安倍首相は、アメリカの議員たちに、『どうぞ、日本へ来て、改革の精神と速度を取り戻した新しい日本を見てください。』と呼びかけている。
本来、『3・11』以後の日本の状況、『福島原発事故』以後の日本の状況を見てください、というのが、当然であろう(もし、福島原発事故は、アンダー・コントロールだと思うのであれば)。
この男は、その都度、都合の悪い話からは目をそらせるようなスピーチばかりしている。
そして、以上みたように、『他人』(特に、集中的に犠牲とされるような人々)に対して冷たいのと裏腹に、自分の親族に対してのみ、妙にベタベタしている(これは、『日本の伝統』に反したふるまいであるが)のが安倍首相の特徴である。
安倍首相は、この次の部分で、このように言っている。
これは、『戦後日本の平和と、日本の選択』という章になっている。
これは、『戦後日本の平和と、日本の選択』という章になっている。
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<親愛なる、同僚の皆様、戦後世界の平和と安全は、アメリカのリーダーシップなくして、ありえませんでした。
<親愛なる、同僚の皆様、戦後世界の平和と安全は、アメリカのリーダーシップなくして、ありえませんでした。
省みて私が心からよかったと思うのは、かつての日本が、明確な道を選んだことです。その道こそは、冒頭、祖父のことばにあったとおり、米国と組み、西側世界の一員となる選択にほかなりませんでした。
日本は、米国、そして志を共にする民主主義諸国とともに、最後には冷戦に勝利しました。この道が、日本を成長させ、繁栄させました。そして今も、この道しかありません。>
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このように、安倍首相にとって、戦前と戦後(憲法がもたらされ、日本の民主化の動きが進んだ時期を抜き取ってしまって)を同質のもの、岸信介がリードしながら生き抜いた、同じ時代=『変わりがない』世界として、描き出したいという欲望が、あきらかに存在している。
(つづく)
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