首相官邸の屋上で、無人機ドローンが見つかった事件で、容疑者とされる小浜市在住の男性(40歳)が警察に出頭し、その後、逮捕された。

この人物が、アップしたとされる『官邸サンタ』氏のブログ『ゲリラブログ参』の記事43本を、あわてて全部、目を通した。
そのうち、このブログ、閉鎖されるというか、内容が見れなくなるのではと思ったからだ。

それにしても、このブログ、先日来、運営会社側の人物(関連会社の社長や前の社長が逮捕されている。こういう状況だと、通常の状態よりも、警察に協力的になるのかどうなのか、分からないが…。
(私の、もう一つのブログも、『FC2』だ。ずっと更新してないが…。)


さて、『官邸サンタ』氏、ブログを読めば読むほど、よくわからない人物である。
この人のことを、『左翼』と決めつけている報道やら、いわゆる『ネットウヨク』的な書き込みも見受けるが、まず、この人自身、自分を左翼とは思っていない。


というよりも、むしろ、左翼を馬鹿にしている、というのが(このブログで見た)事実である。
というのは、昨年10月2日付の記事。

『官邸サンタ』氏は、各地の原発偵察の一環で、再稼働まじかの原発ということで川内原発を訪れている。
そのときの書き込み。

<川内原発北側砂浜にある反原発テント。
近づくと高齢者が2人・・・軽くあいさつ・・・

砂浜に穴を掘って糞尿をしているのか・・・悪臭・・・
経産省前のホームレス小屋もだけど反原発のイメージを悪くしている・・・汚い

そもそもテント生活に何の意味があるのか・・・
原発施設内につながる地下トンネルでも掘っているのか・・・
恐ろしいな・・・左翼は・・・

見張りがいなくなった・・・
左翼の仲間と思ってくれたか・・・>


このような文章が書かれている。
そもそも、テント村で監視している人を、『左翼』と決めつけるのもおかしいし、この『左翼』に対する視線は、どちらかというと、『官邸サンタ』氏は、自分を『右翼』というか、『右のほう?』の人物と思っていたのだろうか?

ともかく、出てくるのは、『チェ・ゲバラ』の言葉の引用。私は、ゲバラに興味を抱いたことはないので、どれほどの意味を持つものか、わからない。

ここで、読み取れるのは、どうやら自分を『ゲリラ戦士』ととらえていたらしい、ということ。
それくらいだ。

それから、彼は、元自衛官だったと報道されているようである。
実際、この記事の中にも、グーグルで川内原発の周辺を偵察した際に(こんな細かい映像が見れるのかと驚きだが)、

<片側忍び返しの旧型有刺鉄線
毛布被せる陸自方式で超えられる>

と書いている(2014年9月9日)。『陸自』とは『陸上自衛隊』のことだろう。

あと、2015年2月2日付の記事では、秋葉原通り魔殺人事件にちなんで、武器についての考察?を書いている。

<事件で使われたダガーナイフ(両刃)を規制・・・
突きの殺傷力・・・
片刃でも突きやすい形状のものは多いし
先端は刃じゃなくて円すいでもいい・・・

斬るんじゃなくて突くんだから問題は刃渡りじゃなくて間合い・・・>

<無双まとめ
1m~1.5mの短い槍状が最も有効か・・・入手、自作し易く安価
即席ならパイプにナイフをガムテープ等で固定
持ち手側は傘の柄のように突きにも引きにも力を入れやすい形状だと
扱いやすく奪われにくい

原始的で低能な犯罪にみられるが・・・>

この調子で、考察・検討を行っている。こういう記述の部分は、リアルな感じがする。

しかし、『官邸サンタ』氏は、特に自衛隊のことについて記事の中で書いているわけではない。
むしろ、全く書いていない。先の『陸自方式』というのが、唯一、『自衛隊』を感じさせる表現だ。

元自衛隊で、安倍首相やっていることに『反発』しているのであれば、『安保法制』とか自衛隊を海外に出そうとしていることなどについて、一言あっても、良さそうだが、そんなことは何も書いていない。
また『憲法』についての言及もない。

九州や島根など各地の原発をクルマで偵察に行く途中、広島(原爆ドーム)や長崎(原爆資料館)にも立ち寄ったようだが、何もブログに書いていない。
(長崎では、平和の像の写真まで撮っているというのに…)

ちなみに、安倍首相については、たしか最初、書き込みで登場したところ(11月21日)では、
『第3次阿倍内閣の出鼻を折る』と間違って、表記をしている。

たしかに、(安倍→阿部)というのは、犯しやすい間違いではある。
だが、(安倍→阿倍)というのは、随分、念の入った間違いだ。
本当に『天敵』と思っているのなら、間違わないような気もするが…。


そのほか、11月24日の記事には、六本木の偵察を行っているが、そのなかで、

<「日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか」矢部宏治(著)
アメリカまで敵なのか・・・

今現在アメリカが原発再稼働に圧力をかけているかが不明・・・>

と書いている。
上記の矢部氏の本を読んだ模様。
これで見ると、根っからの『反米』でもなさそうだ。

どうも、よくわからない人である。

4月16日には、『古賀vsマスコミ』というタイトルで、『日本のマスコミのレベルの低さが異常』だとしたうえで、次のように締めくくっている。

<さすが韓国以下・・・ もう中国と変わらん・・・>

私も、中国におけるマスコミ抑圧の構造と、日本の最近の状態を比較することはある。
しかし、このような書き方はしない。

これは、明らかに韓国を日本より低く、そして、中国をさらに低く見る見方を、前提にしているように感じる。
つまり、『嫌韓国』『嫌中国』の感情が、ひそんでいるようにしか見えない。

あれやこれや見て行くと、『官邸サンタ』氏は、もちろん、『左翼』ではまったくないし、『脱原発運動』に関心がある人のようにも見えないのだが…。


おかしいのは、4月12日開票の福井県知事選挙では、『共産に一票』と書きながら、共産党新人の金元幸枝氏について、『桜井誠似』などと書いていることだ(4月5日付記事)。

桜井誠というのは、もちろん、『在特会』会長をこの間まで務めていた、ヘイトスピーチの人である。
『官邸サンタ』氏は、桜井誠氏の顔をよく知っているのだろうか?

ちなみに、先ほどの金元氏の写真を見ただけでは、桜井誠と似ているかどうかわからない。
似ているというのは、金元氏の映像も、桜井誠の映像?も両方見たうえで、どこか似ていると感じたということなのだろう。

(だいたい、仮に本当に似ているとしても、もし反原発の知事を本気で応援しているのなら、到底、こんな風に書くとも思えない。『子ども』なら別だけど、40歳の大人の行為である。)

以上、いろいろ見てきたが、『官邸サンタ』という人物は、さっぱりわからない。
官邸筋が垂れ流すニュースは、十分、『眉に唾を付けながら』聞いたほうが良いだろう。






 
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