昨日(13日)夜、放送の『NHKスペシャル』『集団的自衛権・行使容認は何をもたらすのか』という番組の簡単な紹介の最後だ。

なお、昨日の『滋賀県知事選挙の結果』については、また別の記事にでも少し書いてみたいが、この『NHKスペシャル』のタイトルをよく見ると、少なくともこの番組を放送している時間帯に、『自民・公明支持の元経済産業省官僚・小鑓隆史候補』の敗戦のテロップを流したくなかったであろう『NHK幹部(籾井会長とその部下たち)』の『心の中』が透けて見えるような気がする。

幾らなんでも、『集団的自衛権・行使容認は何をもたらすのか』の答えが、相次ぐ地方選挙における『自民・公明系候補』の『敗北』というのでは、具合の悪いことであっただろう。

もし、私がこの番組の中で、『当確』のテロップを打つ時間を決定できる立場にあったとしたら(もちろん、そういう立場とは無縁だが)、番組中、2歳の安倍晋三が、祖父=岸信介に抱かれている写真が出た直後に、そのテロップを入れてやりたいくらいだ。

ちょうど、安倍首相の得意げな表情のインタビュー映像にかぶせてやるのが、一番、良いのかもしれない。



さて、話を転じて、この番組の紹介の最終回である。
これまでも書いてきたように、この番組の編集の仕方を見ると、『官邸サイド』からいろいろな要望がNHKの側に寄せられて(あるいは、NHKの幹部が官邸の意向を、忖度=そんたくして)、さまざまな『改悪』がなされたであろう、その痕跡をうかがうことができる。

だが、最終的には、籾井会長がNHKの現場を『完全にコントロールしている』(どこかで聞いたフレーズだが)わけではないことも、またこの番組の内容からうかがうことができる、という気がする。

というのは、この番組の一番最後のほうに、次のような『取材映像』が付けられていたからだ。
(もちろん、その前に、今回の『閣議決定』を支持するためのデータやら、論理やらが、各種紹介されていた。)

イメージ 1


これは、ドイツ国際政治安全保障研究所のマルクス・カイム博士という人。
次のような発言をしていた。

<この20年間のドイツ政府の経験から言えることは、軍の海外派遣の明確な目的とその危険性について、国民に理解してもらうということは容易なことではないということです。

アフガニスタンはまさに“戦場”でした。
政府は国民に対し、その危険性について明確な説明をしなかればなりません。>

ドイツにおいても、長い議論のあとに、海外に派兵をしている。
そして、その結果、多くのドイツ人兵士の命が失われた。

また、画面には、ドイツとフランスが戦後、友好を深め、今日のEUの礎を築いていった歴史の映像が紹介されながら、次のようなカイム博士の言葉が続く。

<軍の海外派遣には周辺国からの信頼や協力関係が前提です。何十年もかけてフランスやイギリスとの信頼関係を築いてきて初めてナチスドイツへの回帰と疑われることなく、ドイツは軍事行動に参加すると名乗りをあげることができたのです。>

こうした言葉は、現在、安倍首相がやっていることを明確に批判したものであることは明らかである。


イメージ 2

次いで、陸上自衛隊の元幹部(元陸上幕僚長)の冨澤暉という人が登場した。

<アメリカの海軍機動部隊の航空母艦が相対的に弱体化している。相手が強くなってきたために非常に心もとない。
さりとてアメリカがそうした船を急に増強するわけにはお金がなくてできない。

『海上自衛隊と言うすごい精鋭がいる』『自分たちを援護してくれればありがたい』というのが本音だと思う。>
そのあと、次のような映像が挿入された。

イメージ 3

これは、自衛隊への入隊に際して隊員が義務付けられている(らしい)『自衛隊の服務宣誓』である。
『事に臨んでは危険を顧みず』、以下、『国民の負託に応え』という言葉が続く。
これに関連して、冨澤氏は次のように述べていた。

<『国民の負託に応える』というが、国民の負託が自衛隊に対してあるのかと疑問を時々抱くこともある。
これから先、自衛隊をどういう場所に投じるのかが問題。
それを決めるのは自衛隊自身ではなく、政治家のやること。

“積極的平和主義”というのが何であり、どういう効果を日本にもたらしているのか、よく国民に説得していただきたい。>

これも、安倍首相(とその後継者?)に対する厳しい注文であることは明らかだろう。
このような番組の『編集の仕方』を見ると、『NHKの現場』は無条件で、官邸と籾井会長に対して『白旗』をあげた、『右を向け』と言われたら『右を向いた』というわけではないことがうかがえるだろう。

そして、こうした姿勢に対して『国民の支持・応援』があることが何よりも大事なことだと思う。




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