今、日本で『高い人気』を誇っているものといえば、『あまちゃん』と『安倍ちゃん』であろう。
 
『あまちゃん』というのは、NHKの朝の連続テレビ小説(と呼ばれるテレビドラマ)。
この4月からスタートし、9月一杯まで続くものだ。
宮藤官九郎さんのユニークな脚本と、能年玲奈、小泉今日子、宮本信子等の強烈な配役、それに3・11の記憶が残る中、岩手県のリアス海岸とローカル線、そしてそこに生きる『海女さん』をテーマとした、『目の付け所の良さ』が相まって、人気を誇っている。
 
今のところ、毎週、視聴率が20%を超えるという人気を誇っている。ただ面白いのは、これは関東地区の視聴率であって、関西地区では視聴率が数%は低くなってしまうことだ(これは、このドラマがあまりにも、『東京』を意識した内容になってしまっているのも視聴率に格差がある理由の一つだろう)。
 
私は、もともとNHKの連続テレビ小説などあまり見たことがないし、この3月まで5年間、中国で暮らしていたので、余計、こういうものを見たことがなかった。

 
それが、前から好きで注目をしていた宮藤官九郎さんの脚本ということもあって、4月からの開始を待ちかねるようにして、4月から7月半ばの今まで、毎日、見ている(月曜日から土曜日まで放送される)。
これまで、こんなに『人気ドラマ』と言われる番組をリアルで見た記憶は、ほとんどない。
 
だいたい、以前にも宮藤官九郎さんのテレビドラマをリアルで見たことがあったが、それは(昨年亡くなった)地井武男さんなども出演されていたが、見るも無残な(つまり、非常に低い)視聴率の状況だった(それ以前の、人気テレビドラマや映画をレンタルなどで借りて見たあとに、リアルのドラマを見たのだったが)。
 
もし天国というものがあるのなら、今頃、地井さんなど向こうから、この『あまちゃん』大ヒットの状況を見て、『苦笑』している(何で自分の出たあのドラマは、あんなに視聴率が低かったのだろう?などと)のではないだろうか。
 
そして、この『あまちゃん』と並んで(というか、数字的にはこちらのほうがずっと高いが)、『内閣支持率』などで高い人気を誇っているのが、『安倍ちゃん』こと、安倍晋三首相である。
 
最近は、支持率がじわじわと低下しつつあるという話も聞くが、まだ多くの世論調査で60%を超える(一部、6割を切っているものもあるが)支持率をほこっている。
 
そして、今、安倍首相は『1年前の日本のことを思い出してください。暗雲が日本の空に覆っていました』などと言って(今でも、日本の空には暗雲が漂っていると考える国民も多いだろうが)、自分で自分を元気づけながら、日本中を演説して回っているのが、安倍首相である。
 
ところで、この両者について、私は『あまちゃん』の方はファンであるが、しかし『安倍ちゃん』のほうは、まったくファンではない。むしろ、さっさと『支持率』が(いっときの)株価のように『暴落』すればよいと思っているクチである。
だが、不思議なもので、仮に日本人の中で両方が好きな人が、一定の比率でいるとすれば、『あまちゃん』支持の構造と『安倍ちゃん』支持の構造には、どこか共通するものがあるといえるのかもしれない(同じ日本人の間で人気が高いのだから)。
 
早い話、私は今、『あまちゃん』について、今後、人気(視聴率)が低下していってしまうのではないかという不安を抱いている。
 
というのは、このドラマ、この間まで岩手県の北三陸市(という架空の地名、実際は久慈市をモデルにしている)を舞台にしていたのだが、先々週あたりから、『東京篇』ということで、舞台が東京に移ってしまった。
 
主人公の天野秋が、『アイドル』になるのを目指して、上京したためだ(本当は、秋の親友のユイちゃんという子が、より『アイドル願望』の度合いが高く、秋は彼女の付き添いみたいな雰囲気だったのだが、いろんなアクシデントがあり、結局、秋が一人で上京することになった)。
 
ところが、これまで『あまちゃん』が面白かったのは、ストーリーが岩手の海女さんという風土の中に設定され、しかも数々の実力俳優を主役級、さらには脇役として多数配していたからだと思う。
 
そういう『根っこ』を失ったこのドラマが、果たしてこれ以降、『活力』を減退させることなく暑い夏を乗り切ることができるのか?
そういう疑問がわいてくる。
 
おまけに、このドラマ、前半では宮本信子のナレーションが大変、安定した感じで良かった。それが、能年玲奈にナレーションが変わってしまって、改めて宮本信子のナレーションの凄さを感じさせる結果となっている。
 
このドラマ、今後、どう進行するかわからないが(最後のほうで、3・11の大地震がこのドラマの中でも登場するのではという話もある)、最後にまた宮本信子にナレーションを戻すか、あるいは小泉今日子にナレーションをやらせるとかしないと、何となく土台が安定しないという心配もある。
 
それに、宮藤さんの脚本は、AKB48のパロディを全開させているが、これまでも筋についても目茶苦茶、二転三転するところがあって(どこか韓国ドラマにも似ているが)、これもあまりやりすぎると、どこかで『視聴者』の反発を買うか、あるいが逆にあきられてしまうのでは、という危惧を感じる。
 
このように一旦、ドラマを応援し始めると、それはそれで『心配』が多いものである。
(『安倍ちゃん』ファンの心境も似たようなものであろうか?)
 
(続く)
 
 
 
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