北京にいられるのも、あと1週間あまり。
 (予定が、急に1週間くらい短縮した。)
 
 それで、昨日も、精力的?に見物に回った。(今日は、さすがに疲れたのと、少し仕事関係でやっておかなければならないこともあるので、外回り?は1日お休み。)
 
 昨日、行ったのはNAMOC(中国美術館)である。
 
イメージ 1
 
  ここは、故宮(紫禁城)の後ろにある景山公園から、東に行ったところになる。
 ちなみに、景山公園は、小高い山になっていて、故宮の全体がほどよく見降ろすことができる。
 
 中国美術館は、入場券が20元である(だんだん、面倒になってきたので、学生料金にチャレンジするのはやめにした)。
 
イメージ 2イメージ 3
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ここの情報も、日本のガイドブックにほとんど、出ていない気がするが、立派なところである。
 少しうれしい?のは、ここは、常設展示がないところ。
 もしあれば、革命やら、戦争やらの絵がたくさん展示されるであろうが、そういうもの特にない。
 
 その都度、企画展を複数やっている。
 何しろ、例によって広いところ(ただし、前の日に行った、電影博物館ほど広くはない)なので、昨日は、5つか6つ展示をやっていた。
 
 そのメインの展示(1階の展示スペースの8割くらいをあてていた)だったのが、『手芸農村』という展示。
 山東省における農村の手芸産業の実態調査を連続的にやられている学者のかたがいて、そのかたを中心とする調査の概要を紹介しながら、山東省の手芸産業を売り込もうという企画展示である。
 
イメージ 4イメージ 5
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   これが、調査報告を本にしたもの。『農村文化産業調査報告』という副題が付けられている。
 右は、調査の中心となった潘魯生さん。
 『農村文化産業』という表現が、新鮮な響きをもっている(なお、『手芸』というのは、そう書いてあったのでそのまつかったが、この場合、日本語のもつ趣味的なニュアンスとは全くことなっている。『伝統工芸』と呼んだほうがいいかもしれない)。
 
イメージ 6イメージ 7
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  例えばこういうもの。日本語で何と呼んだらいいのか、分からない(中国語も、メモするのを忘れてしまった)。
 こういうことは、日本でも『村おこし、町おこし』展でやったりするが、このように派手なことは、あまりやらない。
 
イメージ 8イメージ 9
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  左は、山東省の地図だが、今回の調査報告の対象地域を表示している。
 右が調査チーム。若い研究者が中心になって実行している。
 
イメージ 10
 
  興味深いのは、調査が非常に具体的、実利的なものらしいという点である。
 これは、ある伝統工芸について、従事している主だった人?の性別、年齢、収入(総年収と、その伝統工芸によって得られる収入)を表示している。
 
 添付されていたグラフだと、この『伝統工芸』によって得られる収入の比率が上昇していたように記憶する。
 つまり、次第に『伝統工芸』で飯が食えるようになってきている、という点だ。
 
イメージ 11
 
  これは、上の話と同じ伝統工芸ではないかもしれないけど、その流通構造(国内市場と国外市場)、そして輸出先を示している。
 つまり、産業全体のマーケティング的な視点でめとめられている。
 
 こういう、実利的な話を『美術館』で展示しているというのも、面白い。
 考えて見ると、美術館にはまさに(私も含めて)外国人がやってくるから、このような『伝統工芸』の消費者であったり、あるいは、『販売の代理人』になってくれるかもしれない人達にアピールすることもできる。
 
  いわゆる芸術っぽい話と、実利とを結び付けているところが面白い。
 そもそも、山東省はこのような調査研究を、産業振興策の一環として支援しているのではなかろうかと思われる。
 
 
イメージ 12
 
 
 そのほかにも、いろんな伝統工芸が展示されていた。
 職人(といっても、農村のオジサン、オバサン的雰囲気の人も多い)が、その場で実演をしてみせている。
 最初は、客との区別がつきにくかった(身分証明書みたいなのを、首からぶらさげているのが、職人だ)。
 
イメージ 13イメージ 14
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 15
 
 上記は、紙製のたこ。いろんなデザインがあった。
 下のは、織物。小さな女の子が、吸い寄せられるようにして見ている。
 
イメージ 16
イメージ 17
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 こういうのを幾つもの展示スペースを使ってやっていた。
 見ていると、どこかのテレビ局か何かで、取材に来て、インタビューもしているようだった。
 
 また、外国人(いわゆる白人を含む)たちも、興味深そうに写真をとっていた。
 ちなみに、中国の美術館(博物館)では、多くの場所で、フラッシュをたかない限り、写真を撮るのが認められている(なかには、すべて禁止しているところもあるが…)。
 
 それでは、その他の展示などを別の記事にまとめる。
 
 
 
 
 

 すみませんが、マーク自体ではなく、アンダーラインの部分をクリックしてください