英語にも数字を使ったイディオムがある。

to put two and two together and make it four.
(2と2を足して、4にする)
これはヒントをより合わせて妥当な推論をする意味で使われる。
間違った推論をした場合には、'to put two and two together and makes five.'(2と2を足して5にする)といった表現が使われることもある。

in seventh heaven.
(第七番目の天界にいる)
これはイスラムの宇宙館に由来している。それによれば天国は階層になっていてアブラハムがいるのは第七番目とされる。したがってin seventh heavenとは「絶頂の幸せにいる」という意味でつかわれる。
1 single 2 double 3 triple 4 quadruple 5 quintuple 6 sextuple 7 septuple 8 octuple 9 nonuple

上記のもので一般的に知られているのはtripleまでだと思う。
quaには4の意味があり、quarterという単語からも分かる。

ここで注目したいのは7のseptupleと8のoctupleである。
実はこれら二つは月名のSeptember、Octoberと同じ語源である。

では何故Septemberは7月でないのか、また、Octoberは8月ではないのか。
その理由は古代ローマ時代の皇帝であったカエサル・シーザーにある。

Caesarといえば、帝王切開で生まれたことで知られている。したがって帝王切開のことを英語では
Caesarean operationと呼び、彼は後に皇帝になったので日本語では「帝王」切開というのである。

彼は暦の改定も行った。それが有名な「ユリウス暦」であるが、これを作成した時、自分の名前を月名に入れた。
力を誇示するためには、民衆が日常的に使用する月の名前に自分の名前を使うことは有効であったに違いない。

もともとあった暦に、自分のなまえを2つ当て込んだ。一つが7月であり、他方が8月である。
ユリウス・シーザーのJuliusからJulyを、別名のアウグスティウス・シーザーからAugustを暦に入れた。

したがって、元来7月だったSeptemberと8月だったOctoberがずれこんでしまったのである。
Octopus(「タコ」)にも見えるようにOctは8を意味している単語である(タコの足の数は8本)。
インスピレーションは自分の内側からではなく外からやってくるものであることが語源から分かった.
インスピレーションは結局神様の息であった。

今回は神様の「声(voice)」である。
voc-は"to call"(呼ぶ)という意味である。
それはvocalやvocabularyという単語の中に見受けられる。

ひとはそれぞれ神様から「この仕事をしなさい」という呼びかけを受けている。「天職」と呼ばれるものだが、英語ではこれを"vocation"という。文字通り神様からの声である。ここには職業召命観との関係が見受けられる。

他にもvoc-から派生している単語として-vokeがある。
例えばrevokeがそれである。revoke=back(re)+to call(voke)であり一度発表したことを反対方向にもっていく、つまり「廃止する」という意味になる。

evoke=out of/from(e)+to call(voke)で、誰かの内側から感情を呼び起こすというニュアンスになっている。