現在、「看護婦」や「保母さん」は公式の場では用いられずに「看護師」、「保育士」という言葉にとってかわられた。
これは男性看護師、男性保育士を配慮してのことである。

英語にも性差によって使い分ける語がある。
なじみ深いものとしては「俳優」を'actor'、「女優」を'actress'がある。
他にも waiter-waitress, emperor-empress(皇帝、女帝), lion-lioness(ライオン、メスライオン)などがある。


女性は結婚の際、男性と比べて自由が利かなかったことが言葉を通して感じられる。
敬称に着目すると良い。男性の場合、敬称は Mr のみである。
しかし女性の場合はことなる。Miss, Mrsと二種類存在している。
この使い分けをすることによって未婚・既婚を判別できるわけだが、これは
男性からの視点を前提としている。

よって現在は男性の場合のように Msのみを用いることが好ましい。
「ほんとに、ちっちゃいおじさんをみたんですよ~」と、ときどきアイドルが面白半分に話してたりする。
一見ばかげているけど、このような話を笑わずまじめに聞いている人たちもいた。
古代ギリシャ・ラテンのころだ。

この時代の美術には現在のものと比べても遜色ないようなものが数多くある。これらを作った人たちは天才(genius)に違いない。そう思うかもしれない。でも実際は違うのだ。なぜならその当時、'genius'という言葉は人間をさすものではなかったからだ。

現代は創造力というものは自分の中にあってそれを形にしたものが作品となると考えがちだけれど、当時は違う。どこか得体のしれない「外部」から自分の中に入り込んできてその力によって作品ができる。

このときの外側からくる、はっきり表すことができない力のことを人々は genius とよんでいた。この genius はアトリエの何処かに隠れていて(!)、アーティストを助けると信じられていた。アイドルが見ていたものは genius だったのだ。

古代ギリシャではデーモンdemonとよばれていて、ソクラテスなんかはデーモンがときどき自分のなかに入ってきて神の御言葉を聞いていたらしい。ソクラテスはそういう状態をもとめてフラフラ歩いてたりしていたみたいでけれど、そのフラフラはマニアmaniaと形容される。今でも「とりつかれたように」ガンダムが好きな人はガンダムマニアなんて呼ばれている。

自分より高みにあるものを求めるという意味において「マニアック」なのはわるいことじゃない。知識を多く持っているのに気持ち悪がられてしまう「オタク」とは一線を画している。
日本にはないものが外国からやってきたとき
名前には通常それを持ってきた国の言葉がそのまま
つかわれる。

カステラも天ぷらもそうだ。
「レモネード」は「ラムネ」となったし、
カレーライスも英語がそのまま用いられた。

戦時は英語を排除しようという機運があり、
カレーライスは「黄色調味料入り汁かけごはん」
とよばれるようになったそうだがこれには
相当の違和感を感じる。

逆に「ふとん」のように日本独自のもので外国にないものは
日本語がそのまま使われ、futon として知れ渡ることになる。
 
他にも
tycoon(大君:将軍という意味で使われた) /karaoke(カラオケ:発音はカリオキ)
/sushi /tsunami /harakiri(切腹) /sumo /kabuki /tatamiなどがある。

日本にあるカタカナ語でクセがあるものを挙げる。

「マッチョ」という言葉は元来スペイン語の machismo、
何気なく使う「モットー」や「ジグザグ」も
日本語のように使われている外来語だ。

「イデオロギー」や「ヒエラルキー」もそのような
単語に含まれるが、英語とは発音が違うのでおそらく
ネイティブには通じないのではないか。

「アイディオロギー」、「ハィエラーキー」のほうが
より実際の発音に近い。