RED HERRING を直訳すると「赤いニシン」となる。これは慣用句として用いられる。ニシンを燻製にすると赤くなることから
RED HERRING は「燻製ニシン」を表している。文中でどのように使われているかというと
THERE WERE A LOT OF RED HERRINGS IN THE ENTRANCE EXAMINATION.(入試問題は「燻製ニシン」でいっぱいだったよ。)と
いった感じである。もちろんこれはただの例えである。そんな入試問題は絶対にない。(少なくとも日本には)
ここでの燻製ニシンの意味は「引っかけ問題」なのである。

この使い方は猟犬のトレーニングに燻製ニシンを使っていたことに由来している。においを正確に追えるようにニシンのにおいを
覚えさせる、というように使われた。または猟中に猟犬の注意を獲物から反らすために用いられたこともあった。
そこから「気を紛らわすもの、注意をそらすもの」という意味に派生していった。

慣用句はその言語がつかわれている地方の文化なども多少学べると思う。「ニシン」にしてもイギリスではかなり一般的な
魚であるようだ。日本でも「桃栗三年柿八年」といったものはあるが、「オリーブ」を用いた慣用句はなさそうである。
逆もまた真だ。知らぬが「仏」はIGNORANCE IS (BLISS)となる。同じ意味を表わしていても、表し方には文化が反映されている。
また、同じ表現でも意味はまったく異なる場合もある。英語で「足を引っ張る」(PULL ONE'S LEG)というのは
「人をからかう」という意味である。
MOMO の著者であるMICHAEL ENDEが言葉の学習を旅とたとえていたが、このような日本語と英語の違いとの終わらない出会いは
その楽しみの一つであろう。
英語には聖書や神話に語源があるものが数多く存在する。
たとえば chronology(年代学),chronograph(ストップウォッチ)などにはギリシア神話の中で時間をつかさどるとされたchronosクロノスが関係していることは見て明らかだ。

実は「オナニー」も旧約聖書に由来しているものだったのである。オナンは兄を亡くした。兄には妻がいたが子孫をつくることができなくなったため、彼はその未亡人と結婚させられた。しかし彼はこどもを作りたくなかった。よって性交のたびに今でいう膣外射精で用を足していた。その行為におこった神は彼を殺してしまった。

このことがのちに「無駄な射精」という意味に転用して現代の(オナニー)となったのである。
bi- が言葉の前に着くとその言葉は「2」と関連することが多い。
たとえば、
bicycle (二輪車)
bisexual(両刀遣いの)
bilingual(バイリンガルの)
など。

demi-は「小さい」
demicountry(小国家)
車にもデミオという名前の車があった。もちろん小さい。

hemiは「半分の」 hemisphere(半球)など。

semi-も同じ。 semiautomatic(半自動的の)
semilingual(セミリンガルの)

小さい頃から英会話をしておけば有利になると思っていた。しかし事情は少し違うらしい。小さい頃から外国語を話せることを重視すると今度は論理的思考が育たないらしい。そのような人はバイリンガルではなくセミリンガルと呼ばれる。