桜の季節は色々想い出す
一緒に闘病していたOさん
お互い余命宣告されていたから
来年必ず
一緒に桜を観ようと約束したのに
あなたはよりによって
満開の日に逝ってしまったね
逝く前日まで自分で酵素ドリンクをネットオーダーして
桜吹雪のように
一気に逝ってしまったね
数日後にお墓参りに行ったらば
遅咲きの桜の花びらが
はらはら はらはら と
白い可憐な蝶々が
ひらひら ひらひら と
一緒に私の周りを 舞い
それが彼女のようで
ぽろぽろと 涙が溢れ
まるで生きていた時の様に
「ゆりこちゃん」 と
呼びかける声を聴いたんだ
死んだとは言うけれど
あなたは ここにいる
あなたはいつでもそばにいて
私をサポートしていてくれる
それどころか
あなたは私に
あなた自身を捧げてくれた
なぜなのかはわからないけれど
そう思うほどに
逝ってしまってからのほうが
あなたを感じる
”いのちを遺す”ということ を
死によって教えてくれた
後日、友人達と一緒に
御両親から頂いた形見分けの本
エドワード・バッチ著作集
「汝、自らを癒せ」
スザンネ・フィッシャー・リチィの
「天の香り」
中でもこの2冊は
私の宝物になって
その後のオーガニックコスメ開発に生かされた
なぜ この本が
私の元に来たのかは
分からない
なぜ 頂いた本が
見事に活かされるような
役目が 与えられたのかも
分からない
分からなくていい
Oさん、
聴こえますか
私はあなたと共に
生きてます
私も
いのちを
いつか
誰かに
遺すのかもしれません
谷中霊園にて 14夜の月
ねがはくは
花のもとにて
春死なむ
その如月の
望月のころ
西行 法師(新古今集)
この時の彼女の死の予感を記録した記事は以下「西行桜」
http://ameblo.jp/japanessence/entry-12160177046.html