ワイングラスで日本酒を飲むならば。 | 日本一面白い☆日本酒についてのブログ

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2024年1月1日よりブログ復活しました。
「売り手」としては意外と真面目に日本酒に関して考察してると思います。たまにふざけていますが、ギリギリでいつも生きていたいから・・・
「酒と料理 戸塚駅横研究所」を経営しております。
2020年 SAKE DIPLOMA 取得。

当店では、

日本酒をお客様に提供する際に

 

もっきりスタイルのグラス、

お猪口と徳利、

 

そして

ワイングラスに注いで提供しております。

 

 

 

ワイングラスも3種類

ご用意。

 

いわゆる万能型というグラス

ブルゴーニュグラス

ボルドーグラス

 

の3つ。

 

お酒の個性に合わせて器を変えているんですよ。

 

 

で、今日はワイングラスについて。

左がブルゴーニュグラス

右が万能型グラス

 

ブルゴーニュグラスは下の方がでっぷりとして

・・・これ「R値」が低いと言うそうです。

R=radius / 半径

半径が短いと円のカーブが強いってことだよね。

丸っこい。

 

ブルゴーニュグラスでお酒を飲むと

口に入るスピードがゆっくりになるんです。

分かりますよね?

 

そうすると、

味わいの複雑性(色んな味覚)を

感じやすくなり、特に甘味を感じるのです。

 

 

私はこのグラスに、

 

王禄(島根)

生酛・山廃

甘味の強い日本酒

 

などを注ぎます。

 

 

お次は、

万能型グラス。

 

グラスの壁面が真っすぐに近く

なっているので、このグラスでお酒を飲むと

 

口に入るスピードが速くなりますね。

 

そうすると、人は酸味を強く感じるのです。

 

私はこのグラスに

 

辛口酒で酸味の強いもの

生酒など微炭酸の効いた酒を、

 

たまーに

甘味の強いお酒の甘味を抑えたい

シチュエーションで

 

注ぎます。

最後にボルドーグラス。

左にブルゴーニュグラスを置いて比較してみると

 

万能型より少しふっくら

丸みを帯びています。

 

フランス、ボルドー地方は

世界最高峰の赤ワインの産地。

 

旨味主体の日本酒を注ぐと

 

そのお酒の個性がより引き立つのです。

 

 

ワイングラスは、

SAKE DIPLOMAの教本によると

「液体を注いだ後の空間に芳香成分が溜まりやすく、

 より強く、よりはっきりと香りを確認できる利点あり。」

とカッコヨイ表現をしていますが、

 

要は、

 

液面と鼻の間に距離があるから

先に香りが飛び込んでくる

 

ってこと。

 

 

さらに、

同じ酒を違うワイングラスで飲むと

味わいが変わりますよ。

 

これ本当。

試したい方、遠慮なく言って下さい。

 

 

それぞれの形状で

味わいが異なってくるので、

 

うちはワイングラスでも

日本酒を提供しているのです。

 

 

 

 

次回、

ワイングラスで日本酒を飲むときの注意を。