どうしてあなたは本醸造が苦手なの? 二、思い込みでは? | 日本一面白い☆日本酒についてのブログ

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2024年1月1日よりブログ復活しました。
「売り手」としては意外と真面目に日本酒に関して考察してると思います。たまにふざけていますが、ギリギリでいつも生きていたいから・・・
「酒と料理 戸塚駅横研究所」を経営しております。
2020年 SAKE DIPLOMA 取得。

本醸造が苦手だとおっしゃる方は

40代後半から50才以上の方がほとんど。

 

私もこのブログを再開した初っ端に書いたけど

20代の頃に大手居酒屋チェーン店で日本酒を飲んだ方が

当時の質の悪い本醸造を飲んで散々な笑

経験をして苦手になったと推測します。

 

若い頃だから、日本酒の質だけではなくて

単なる飲み過ぎもきっと多かったよね。

 

 

 

ちょっと知識がある人がたまに

「ほら、昔は三増酒(三倍増醸酒)とかいって粗悪なものだったじゃん?」

など言ってきますが、

 

三倍増醸酒とは、簡単に説明すると

第二次世界大戦後に深刻な米不足になって

お酒に醸造アルコールやら水あめなどの糖類やら酸味料やらグルタミン酸ソーダやら

を入れて三倍に増量されたお酒のことで、

 

大量に生産できるし、低コストで利益率が高くなるので

戦後の清酒の主流になったのよ。

 

1970年代に地酒ブームが起きて

消費者が清酒に高い品質を求めだして

酸味料とかワケ分かんないものを添加するのをやめ始めて

醸造アルコールだけは量をかなり少なくして添加する

いわゆる現在の「本醸造」が生まれたの。

 

2006年にやっと三増酒は廃止されたので、

前述のように大手チェーン店とかで我々50代は

飲まされてた可能性はあるよね。笑

 

 

 

それで、

飲み過ぎも含めて、質の悪い日本酒を飲んで

「本醸造」ひいては「醸造アルコール」が嫌になっちゃったと。

 

 

 

 

醸造アルコールを添加しているお酒は現在、

 

本醸造

吟醸

大吟醸

 

という特定名称のお酒です。

そうそう、「純米」ってついていないお酒ですよ。

ちなみにこの三つの違いは、米の精米歩合ね。

 

そいでもって、これらを

業界では「アルコール添加酒」、通称「アル添酒」(あるてんしゅ)

と呼んでいます。

 

従って、

このブログでも今後は総じてアル添酒と言っていきますので

4649。

 

 

さて

今日は説明が多くなりましたが

私の結論。言いたい事。

 

「アル添酒を嫌いって、思い込みでは?」

 

 

ハイ、

次回からもう少し詳しく話します。

思い込み・トラウマを解消しましょう!

ここ20年の日本酒の進化を信じましょう!笑

 

 

 

・・・十四代の本丸の事も絡めてね。

 

 

 

つづく。