こんにちは!

激しい雨音傘で目が覚めた今日の京都でした。てっきり午後ぐらいからの雨かと思っていたので、午前中にちょっと出かけようかと思っていたのですが、朝からあの雨では・・・。大人しく溜まっていたアイロンかけをして過ごした午前中でした。

 

さて、巷ではFIFAワールドカップサッカーの話題が毎日のように出てくるようになりました。

今日は(日本時間の夜ですが)日本日本 vs ドイツドイツという我が家の夫婦喧嘩か?と思うような😅組み合わせの試合が行われます。ドイツは前回のW杯は全く良くなかったし、以前ほどの圧倒的な強さがないような印象なのですが(違ったらゴメンなさい💦ドイツドイツファンの皆様)日本とどのような試合になるでしょうか。両チーム日本ドイツの健闘を祈ります!

 

開催地のカタールはW杯開始前から色々と騒がしい感じでしたね。人権問題とか・・・

なかでも一昨日だったかFIFA(国際サッカー連盟)が突然、LGBTをサポートするメッセージをもつ虹色虹のハートがデザインされたOne Loveのアームバンドを代表チームのキャプテンが腕に巻いて試合に出場すると警告処分(イエロー・カード)にする、と発表したのは個人的には結構衝撃的でした。なぜなら、例えばオリンピックではむしろそうした性的嗜好性をタブー視するのはやめよう、という風な方向に向かっているように見えましたし(例えそれが表向きだけでも。)、そもそもアームバンドが用意されていたという事実があることを考えると、FIFAも当初はそれを容認していたのではないかと思うからです。それが開始直前にまさかのカタールへの忖度(?)みたいな感じで、選手にとっては抗い難い「警告処分」をちらつかせるとはフェアではないと思わざるを得ない。選手は当然、このような大舞台での試合には可能な限り出場したいでしょうし、プレー上でファールや反則行為があって警告、退場になるならともかく、アームバンドを巻いているだけでそれと同等のペナルティを受けるなんて絶対に嫌でしょう。しかし、それと同時に選手も人間ですから、差別への抗議や万人に寛容であるという態度を見せるということをあえて世界中が注目する試合で表現したい、という気持ちもあると思います。日本ではあまりそういうことを聞いたことがないのですが、欧州のスポーツ選手で自身が同性愛者であるとカミングアウトしている人は結構いると思います。だから、サッカー選手でもチームメートが同性愛者だということもあると思うんですよね。だから、このOne Loveのアームバンドもそうした仲間たちをサポートするという意思表示ではないかと思うのです。おそらく、開催国がカタールではなければ(カタールだけでなく他にも同様の思考を持つ国はありますが)、このアームバンドも問題なく受け入れられていたのではないかと思います。以前、BLM(Black Lives Matter)運動の一環として、地面に片膝をつくという行為が行われていましたが、今回、イングランドは試合開始前にそれを行ったということです。BLMだったら認められてLGBTについて認めない、というのもモヤッとするポイントです。よほどカタールからFIFAに強い要請(というか命令?)があったのではないかと想像してしまいますが、そうであったとして、それに対してNoと言えなかったFIFAってなんなんだろう、とも思いますね。そもそもFIFAが主催しているイベントなのだから、そんな弱腰にならなくても良さそうなものだと思うんですが、こうなると何かFIFAがカタールに弱みを握られているのか、何か都合の悪いことがあるのか、と勘繰りたくなります😅

 

東京五輪での収賄事件などもそうですが、もうこういう国際スポーツイベントってどこかにダーティーなものが絶対にあるんじゃないかという気がしてしまうので、昔のように純粋に楽しめないというか・・・アセアセ (私だけですか?タラー)結局、招致する国のあちこちにお金が落ちることによりごく一部の黒幕みたいな人が良い思いをするだけで、今回のカタールのようにサッカーをするには全く相応しくない気候なのに強引に招致して、招致に成功したら莫大な費用をかけて環境に負荷の高いスタジアムをあちこちに作り・・・と、良いことなどほとんどない気がします。そして、今回のOne Loveについていえば、こうした世界的なスポーツ・イベントなのだから、開催地も自国内での価値観、宗教観はあるにしても、それを押し通すというのはどうなのか?という気がします。そういう別の価値観を持った人がたくさん(それこそ世界中から)来るという事実を客観的に考えれば、その「自分達とは違う価値観」を排除して「自分達の価値観」だけを是とするのが国際的なイベントとしてどうなのか・・・。もしも、自分達の価値観の中だけで過ごしたい、というのであれば、こうした国際的な場を提供する国として立候補すべきだったのかな、と疑問に思えて仕方ないです。さらに、主催者であるFIFAももっと開催前の早い段階でカタールと合意形成できなかったものなのか、という点についてもかなり疑問。ことごとく調整できていない印象しか残らない結果となりました。開催直前になってビールの販売禁止、とかもありましたしねタラー

 

さらに、日本サッカー協会はこのOne Loveにまつわることについてのコメントとして「今はサッカーのことだけに集中したい」というような、なんとも超弱腰で的外れなコメントしか出せなかったことも非常に残念なことでした。日本人にとってはそういうことってどうでも良い、という感じに受け取られかねないですよね。もうちょっとなにか別の発言があってもよかったと思います。実際、日本のW杯出場選手のほとんどは海外でプレーしている選手たちで、彼らにとってはLGBTはそれほど遠いものではないと思いますし、もしかしたらOne Loveのアームバンドについても心の中では支持する選手もいたかもしれないのに、と思います。ま、日本的視点でみればLGBTを組織として堂々と語るのはダメなのかもしれませんが、残念ですねもやもや

 

インクルージョン、インクルーシブが大事ということで、世界のどこの国でもこうした国際イベントが行えることも大事といえますが、カタールという国をインクルードしたら、他の何かをエクスクルード(除外)するという笑うに笑えないことが起こった、という話題でした。

 

(ここまで書いてネットで関連ニュースを確認してみたのですが、日本語のニュースではこのアームバンドは「あらゆる差別に抗議する」ものとして表現されているのに対して、英語のニュースではLGBTQの人々の権利についての言及が含まれているものが多いことがわかりました。記事によっては本来No discrimination (あらゆる差別への抗議)からこのアームバンド着用が始まった、としているものもありますが、おそらく虹色のハートのデザインがLGBTQのPride(プライド)ムーブメントを想起させるため、同性愛が違法であるカタールの反発に繋がったのではないかと考えます。One Loveについて多少の解釈の違いがある、ということをご理解の上、読んでいただけたらと思います。)