こんにちは!

 

本日の北イタリアイタリアは、またしても冷たい風が吹いていますが快晴太陽 日中は暖房なしでも過ごせるお天気です。これからお天気は下り坂だそうですえーん 残念・・・ 晴れの時間を楽しみたいと思います。

 

世界中を震撼させているウクライナ侵攻ですが、これについては後ほど書くとして・・・・超個人的な興味で申し訳ないのですが、欧州からアジア(日本、中国、韓国)へのフライト、かなり厳しい状況になってきています。ご存知のように、欧州ではロシアの飛行機(民間所有、個人所有のもの含めて)が領空を飛べないようになってきていて、その逆も(つまり欧州の航空会社がロシア領空を飛行できない)現実になってきています。まだロシアが対抗措置を出したわけではないようですが、すでにウクライナ領空は航空会社各社が安全面の観点から運行を軒並み避けています。欧州旅行された方はご存知と思いますが、日本と欧州の間はほとんどロシア上空なんですよねタラー

ということで、下矢印こんなニュース。

 

 

私が利用する予定のフィンエアーも(とりあえず)3月6日までの日本行きはキャンセルになっています。この対応がいつまで続くのかは当然世界情勢次第。冷戦時のアンカレッジ経由も航空業界では検討され始められているようなので、なんとなく長期戦になりそうな・・・・ガーン あとは上の記事にもあるように南回りに近いルートをとって対応を始めている会社もあるようです。でも、ただでさえ燃料費高騰の今、最短距離でいけないのはコスト的にどうなのでしょうね。すでに予約済みの人は普通のルートでコスト計算されているから南回りにするとそれだけで赤字なのではないかな。

どうなるか全くわかりませんが、在欧日本人にとってはやーっと水際対策が緩和されて帰国できそう、という気持ちになってきたこの時期にこの状況はかなり厳しいものですよね・・・・我が家はもうこの際、北米経由で日本帰国、という壮大な案まで検討し始めていますえーん ま、なるようにしかならないですね。(ほぼ諦めの境地・・・)

 

さて、個人的な話は置いておいて。

停戦協議も始まったみたいですが、私、このところずーっともやもやしていることがあるのです。今回のウクライナ侵攻、もちろんロシア(というかプーチン)が悪いのは明らかですし、そこを議論する必要はないと思います。この制裁につぐ制裁で国際社会はロシアを兵糧攻めにして身動きできなくなるようにすることが目的なのだとは思うのですが、これで根本的なものが解決するかというとそういうわけでもない、と思うのですよね・・・。非常にナイーヴな(無知な)意見と思われるかもしれませんが、例えば、うちの近所にものすごいいじめっ子(悪い子)がいるとします。その所業が目に余るので周りの人がそのいじめっ子にご飯をあげない、お小遣いを取り上げる、さらにはいじめられている子に武器になりそうなものまで与えて反撃する手助けをする、などを行ったところで、そのいじめっ子の考え、気持ちは良い方に変わるかと考えると変わらないと思うんです。そして、そのいじめっ子の悪い行いが周りからの様々な「制裁」によって一時的にはおさまっても、いじめっ子自身が変わったわけでもなんでもないんですよね。ただ、いじめっ子は「制裁」が辛かったから一時的にその手を緩めただけで、心根はなーんにも変わらないわけです。そして、ほとぼりが冷めた頃にはまた同じ悪行を働くのではないでしょうか。気持ちは変わっていないわけだから。

ロシアに対する制裁も私は同じことだと思います。まして、制裁によって、プーチンに賛同していない多くの一般市民が痛い目に遭っているわけで。バイデン大統領は「制裁か世界大戦か」と言われていましたが、制裁だけが悪行をただす唯一の方法というのも私は何かすんなり頷けないものがあります。もちろん、世界大戦は絶対に嫌なので、そうなると制裁しかないのか・・・と思う気持ちもないわけではないのですが、「これまでの外交努力を裏切られたからもう会談しない」とか「そういう行動に出た人間とは会話する気持ちはない」と言って対話を断ち制裁を科し続けることが唯一の方法なのかどうなのか。例えば、北朝鮮問題も全然進展していませんけれども、国際社会はずっと制裁を続けているわけですよ。それで北朝鮮、何か変わりました?っていうのと同じ話で。

専門家ではないですし自分の感覚でしかないですけれど、「いじめっ子」の命が絶えるまで制裁を科す、というのが唯一の方法だというのは信じがたいと思う私です。

 

それから、もう一つ気になったこと。

インスタを見ていて(英国BBCをフォローしているのですが)、このところウクライナの男性が全員兵士となって武器を手にしている、という投稿が頻繁に出てくるのですが、これを「素晴らしい」「よき愛国者だ」「国のヒーロー」などとコメントされている人の多いこと。もちろん、一方的に攻めてきたロシア軍は憎いだろうし、自分の国を守るためだと言われれば何も言えないのですが、これが自分の配偶者や息子、友人、恋人、親戚だったらそんなふうに称賛できるかな、と考えるととても複雑な気持ちになります。

 

これまでこうした紛争への対応には非常に慎重だった(はずの)ドイツも軍事費増強など国防に興味をシフトし始めていて、この「目には目を」的な雰囲気が世界に広まりつつあるのを感じると、ものすごく苦しくなってしまいます。なんだか時代が逆戻りしているような気持ちになります。「いじめっ子」を改心させる良い方法、何かないものでしょうかね・・・・とにかく、1日でも早く誰もが安心して暮らせるようになることを、今は祈ります。