親を敬う 〜 松平好房(まつだいら よしふさ) | 誇りが育つ日本の歴史

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日本では自殺者が増え続けています。
自虐史観を押し付けられ、日本の建国の歴史が書かれている神話を、教わらない事が、その主な原因です。
少しでもそのような精神的な貧乏状態を改善していきたいです。

 

親を敬う 〜 松平好房(まつだいら よしふさ)

 

松平好房は、小さい時から行儀の良い人で、自分の居間にいる時でも、父母のおられる方へ足を伸ばしたことは、決してありませんでした。

 

よそへ行く時には、そのことを父母に告げ、帰ってきた時には、必ず父母の前へ出て、

「ただいま帰りました」

 

と行って挨拶をし、それからその日にあったことを話しました。

 

好房は、父母から物をもらうときには、丁寧にお辞儀をしてそれを受け、いつまでも大切に持っていました。

 

また、遠くへ出られた父母から手紙をもらったときは、まずいただいてから開き、読み終わると、またいただいてそれをしまいました。

 

父母が何かおっしゃるときには、好房は行儀よく聞いて、おっしゃることにそむかないようにし、また人が好房の父母の話をするときでも、座り直して聞きました。

 

好房は、このように父母を敬って行儀がよかったばかりでなく、親類の人にも、お客にも、いつも行儀よくしましたので、好房を褒めないものはありませんでした。

 

尋常小学校 唱歌

「松平好房」

 

(1)まつだひらの よしふさは

よってで じもしり れいもしり

おやの まへには あしのべず

そとに でるには つげしらず

われらもそれに ならいましょう

 

(2)まつだひらの よしふさは

よそで もらった ものはみな

いつも おやごに おめにかけ

さらに たまへは おじぎする

われらもそれに ならいましょう

 

(参考図書:尋常小学校 「修身書」、尋常科第一学年「修身教典唱歌」)