須佐之男命(すさのおのみこと)を父親として、大国主命(おおくにぬしのみこと)が誕生しました。須佐之男命は多くの子供を産みました。(八十神(やそがみ))
そして最後に生まれたのが、大国主命でした。
大国主命(おおくにぬしのみこと)は5つの名前を持っていました。
大穴牟遅神(おおなむちの神)、又の名は、芦原色許男神(あしはらしこおの神)、又の名は、八千矛神(やちほこの神)、又の名は、宇都志国玉神(うつしくにたまの神)
名前にはそれぞれ意味があります。
大国主命(おおくにぬしのみこと)とは、大国の主人という意味で、現代でいうと米国に該当します。
大穴牟遅神(おおなむちの神)とは、神名は、多名持神(おおなもちのかみ)であり、多くの名前を持っているという意味でして、多くの富を持っているという意味があります。
芦原色許男神(あしはらしこおの神)とは、色男という意味で、豊葦原(とよあしはら)で一番多くの女性を妻にしていました。
八千矛神(やちほこの神)とは、武器である矛を多く持っていたという意味で、軍事力が強い国という意味であります。
現代で例えると、多くの軍事力を持ち、西側陣営の国々に強い影響力を持っている米国を象徴しています。
それに対し八十神(やそがみ)は、ソ連を中心とした共産国、東欧諸国を象徴しています。
古事記では「かれこの大国主神の兄弟、八十神、然れども、皆国は大国主神に避りまつりき」
とあります。
”避りまつりき”、とは、退いて譲ったという意味です。
米国の民主主義陣営に、ソ連側陣営が指導権を譲ったということを表しています。
ではなぜ、八十神を象徴しているソ連陣営は、米国陣営に指導権を譲ったのでしょうか?
それは、八十神たちが狙っていた意中の女性である、稲羽(いなば)の八上比姫(やかみ姫)の争奪戦がありました。
その八上比姫(やかみ姫)は、八十神たちに見向きもせずに、大国主神の妻になりました。
実は、この八上比姫(やかみ姫)は、豊葦原(とよあしはら)の稲原にいる八百万の神の中で、もっとも優れた姫神であり、現代の日本を象徴しています。
現代において、日本は中立国になるべきだ、と主張する方々がいます。
しかし、日本は八上比売(やかみ姫)のように、ソ連側陣営を象徴している八十神たちから狙われているのです。
かつての大日本帝国でしたら、自力で対抗することができましたが、今となっては、大国主命である米国の妻となり保護してもらわないと、八十神たちに飲み込まれてしまいます。
地政学的にも魅力のない国でしたら、中立国として生きていくことができますが、日本は、八上比姫(やかみ姫)のように、八百万の国々において優れた魅力があるのです。
ですので、日本は米国と手を結ばなければ、ソ連は中国共産党などの八十神たちが、手を伸ばしてくるのです。
(参考図書:「古事記と現代の予言」谷口雅春著 日本教文社)