「天(あめ)の眞名井(まない)の誓い2」 | 誇りが育つ日本の歴史

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日本では自殺者が増え続けています。
自虐史観を押し付けられ、日本の建国の歴史が書かれている神話を、教わらない事が、その主な原因です。
少しでもそのような精神的な貧乏状態を改善していきたいです。

古事記のお話です。
天(あめ)の眞名井(まない)の誓い2

 

須佐之男命(スサノオのミコト)は、お姉さまの天照大神から、悪い心がないことをわかってもらったので、もう嬉しくて仕方がありません。

 

好きなお酒をたっぷり飲んで、馬(天の斑馬)(あめのふちこま)に乗って走り回りました。

 

田んぼの畦も、溝も、いねの穂も、畑の青い野菜も、踏みにじってしまいました。

天照大神は、お酒で酔っ払っているから、酔いが覚めれば大人しくするでしょう、と暖かい目で須佐之男命(スサノオのミコト)の行為を許していました。

 

しかし、須佐之男命(スサノオのミコト)は調子に乗って、暴れていました。

はた織り姫が、はた織り機を使って糸を紡いで織物を追っていました。

 

須佐之男命(スサノオのミコト)はその小屋の中にいきなり馬を押し込み、驚いた馬はその小屋の中で暴れだしました。

 

機織り機を壊すは、美しく織ったきれを破るは、大変な騒ぎとなりました。

逃げ出そうとした織姫ははた織り機にお腹をついて死んでしまいました。

 

(参考図書:「親子で読める日本の神話」出雲井晶著)
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須佐之男命(スサノオのミコト)が暴れ馬に乗って、田んぼを荒らしましたが、天照大神はその行為を咎めることをしませんでした。

 

そして、「田んぼの畦を壊し、溝をうめたのは、畑にできるのに田んぼにしておくのは勿体ない、と考えたのでしょう」と言って、須佐之男命(スサノオのミコト)の行為を、いいように解釈して許しました。

 

このように、性善説で物事を明るい良い方に解釈して、それを言葉に出して言うことをしました。

 

言葉に出して言うことで、言霊の力を使って、世の中を明るく良い方向にしていこうと言う知恵が古代ご先祖様にはあったのです。

 

天照大神(あまてらすおおみかみ)が、天の衣を織姫にはたを織らせることは、目に見えない天から地上へとまっすぐに連なる縦の真理と、

目に見える現世の横の真理が正しく運行されて世の中が明るい方法に進むようにとの、天照大神(あまてらすおおみかみ)の祈りを込めた仕事をさせているのでした。

 

須佐之男命(スサノオのミコト)は、(天の斑馬)(あめのふちこま)の皮を尻尾の方から強引に剥ぎ取り、その皮を織姫の小屋に投げ込み、血まみれの(天の斑馬)(あめのふちこま)も小屋に入れました。

 

(天の斑馬)(あめのふちこま)とは、インド神話に出てくる斑牛のようなもので、時の流れを正しく流れるようにする役目を持っていました。

 

その馬の皮を逆さまから剥ぎ取る行為は、時の流れを逆さまに流れるようにしてしまったと言うことです。

 

これで世の中の秩序がめちゃくちゃになります。須佐之男命(スサノオのミコト)の行為は、天地の正しい動きまで破壊するところまでいってしまったのです。

 

それでも、天照大神(あまてらすおおみかみ)は、弟の須佐之男命(スサノオのミコト)を咎めたりしませんでした。

 

全ては、私の責任にあると感じて、自分の心が汚れているから、須佐之男命(スサノオのミコト)がこのような乱暴狼藉を働いてしまうのだ、と考えてしまうのです。

 

なんて優しい、お姉さまでしょうか。

 

そして、天の石屋に入り、石戸を閉めてしまいました。
(天の岩屋戸)

 

(参考図書:「日本人なら知っておきたい日本神話」出雲井晶著)