【演奏記録⑱ '2402】花ふぶき(クラリネット8重奏)作曲:福島弘和 | japanese-lessons-okinawaのブログ

japanese-lessons-okinawaのブログ

★Ameba Owndにも同じ記事を掲載しています。
★音声ブログは、主に「沖縄クラリネットカンパニー」が参加・活動した演奏記録です。失敗は多々ありますが、活動報告ということでご容赦ください。

「花ふぶき」は、2021年に作曲されました。

 

通常、8重奏ともなると、エスクラリネットやバスクラリネットなど、いろいろな種類のクラリネットを取り入れて、音域に幅を持たせた作品が多いのですが、あえてB♭クラリネットだけ8本の編成にすることで、音色のグラデーションが効果的になっています。

 

16分音符で動く細かいフレーズが、花が散る時の美しさや華やかさ、儚さを表現しています。

 

また、端っこのパート(1st2ndや7th8th)が、メロディや細かいフレーズを演奏し、中央の4th~6thがリズムやベースラインを担当することが多く作られており、配置による音響効果も考えられているのかなと思いました。

 

練習の時、メンバーでこの曲でのいろんな情景を想像してみました。

ハラハラと散る花びら、サラサラ流れる水の音、ポツポツと咲き始める蕾たち、そして風にブワーッとあおられて息苦しささえおぼえる花ふぶきのエンディング。。

 

沖縄に住む者にとって、満開のソメイヨシノはなかなか見る機会がなくて、憧れみたいなものがありますが、この曲に携わって練習していた数か月間は、常に花びらを散らせる桜に寄りそっているような気がして、とても満ち足りた気持ちになりました。

 

素敵な作品です。