Andy、教養を身につけるキャンペーンを勝手に実施中!!
日本写真学院では、2014年度のスタートと同時に新たな講座が続々オープンしていますが、その中のひとつ「写真表現コース」の総合クラスで、写真に関係する大切な教養を学び中でございます。
教養を身につけるキャンペーンは、4月半ばからはじまり、
「写真概論」
「美術史」
「写真史」←いま、ココ!
【写真概論】では、教員生活40数年・写真を学んで50年という、皆さんにとっても大・大・大先輩である田村寛先生が教壇に立ってくださいました。
田村先生曰く「目的をつかむことで、近道となる。」
【美術史】は、おしとやかなオーラをまとった岡村嘉子先生が担当。どの先生も座りながらレクチャーされる中、「座ると落ち着かないので立ったままで失礼します。」と、時には着物姿で登壇され、教室の雰囲気を和やかにしてくださいました。
美術史は複合的に見ていく学門とされ、美術作品はその生まれた風土や文化などを知るとよいとのこと。ポイントはヨーロッパのアルプス山脈で、その以南か以西かによって文化が大きく異なります。
授業はルネサンスからはじまり、バロック様式、新古典主義、ロマン主義とつづき、近代美術に通ずるといわれるパブロ・ピカソまで触れました。
・“再生”を意味するルネサンスの2大ポイント
・ミケランジェロ・ブオナローティの『ダヴィデ像』。当時としては新しい技術とされた片足重心や
身体のねじれの表現は、どのような研究をして習得されたのか
・レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナリザ』は、なぜすごい、なぜ画期的だといわれるのか
・ルネサンス様式とバロック様式の比較
・19世紀半ば、写真技術が発展した時代のオランダの画家フェルメールとカメラオブスキュラ
・経済的に反映したイギリスが、当時抱えていたコンプレックスとその結果生まれた動き
・芸術の中心地、ローマ~フィレンツェ~パリの変遷
・ピカソは写真に興味を持っていた! 日本の浮世絵から受けた影響とは
など
わたし個人的には、ミケランジェロの研究方法が「なるほど、そこまでするのですね巨匠……。」と思いました。
そして、現在学び中の【写真史】。
こちらの講義の担当タカザワケンジ先生は、数多くの写真家さんとお話をされ、写真家が知りたいと思っている写真史、写真表現に興味がある人のための写真史を独自目線でまとめていらっしゃいます。
・モダニズム写真の3大ポイント
・アルフレッド・スティーグリッツと画家である妻のオキーフ、
ふたりがお互いに影響を与えあった写真と絵画の比較
・クリミア戦争にイギリス国が写真家を派遣した理由は
などなど。
年表からでは読み取れないたくさんの情報を、面白い切り口で解説してくださいました。
まだはじまったばかりの教養を身につけるキャンペーンですが、今後もさまざまな講義が目白押しです!
皆さんもわたしと一緒に、アカデミック男子女子になりませんか?
<まだまだ続く、講義のラインナップ>
・「オリジナル・プリントの成立と展開を学ぶ」飯沢耕太郎セミナー
・「写真技法論を学ぶ」田村寛セミナー
・「写真観察論を学ぶ」小林美香セミナー
・「写真芸術論を学ぶ」上野修セミナー
・「魅せるプリント作品のつくりかたを学ぶ」塚本宏明セミナー
・「写真家と表現~その新鮮なる眼差し~」河野和典セミナー
・「アート、写真、伝える技術」永田陽一セミナー
・「写真制作概論を学ぶ」村上友重セミナー
Andy_______〆(uωu●)