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82メートルの大蛇が村練り歩く 水害供養の「大したもん蛇まつり」

 

 竹とわらで作られた長さ82・8メートルの大蛇が練り歩く「大したもん蛇(じゃ)まつり」の大蛇パレードが25日、新潟県関川村で行われた。

 

 地元住民や中学生ら約450人の担ぎ手が約4・8キロの道のりを約2時間半かけて練り歩いた。

約1万人の見物客が駆けつけ、重さ約2トンの巨大なヘビが大きくうねりながら近づくと、沿道から大きな歓声が上がっていた。

 

 村には、水害をもたらそうとした大蛇を村人が退治したという「大里峠」伝説がある。

まつりはこの伝説と、村内で34人の死者・行方不明者を出した1967年8月28日の羽越水害の供養をテーマに88年から毎年8月に行われている。

新型コロナウイルス禍による中断を経て2023年から再開し、今年で34回目を迎えた。

 

 大蛇は村の集落数と同じ54の胴体と頭部分で作られ、長さは羽越水害の発生日にちなんで82・8メートル。

重さは約2トンに上る。01年には「竹とワラで作った世界一長い蛇」としてギネス世界記録にも認定された。

 

 大蛇は午前9時半に湯沢地区の福祉施設を出発した。

担ぎ手たちは汗だくになりながら、「ワッショイ!」と威勢の良いかけ声を上げて、高瀬温泉街などを練り歩いた。

 

 荒川に架かる温泉橋を渡り、村の中心部へ入るとパレードは後半。

国道113号の交差点では、担ぎ手が道路の端から端に懸命に走って、うねる大蛇の動きを表現すると、見物客から大きな歓声が上がった。

 

 村役場や国指定重要文化財「渡辺邸」を経由して、ゴール地点の「道の駅関川」に到着。

大蛇がぐるぐると「とぐろ」を巻くと、集まった人たちから盛んに拍手が送られていた。

 

 まつりの実行委員会副委員長の三須真さん(55)は

「担ぎ手として若い世代が多く参加して勢いがあった。

コロナ禍後で心配もあったが、観客は例年より多かった」とほっとした様子。

「来年は(十二支の)巳(み)年にあたるので、さらにまつりを盛り上げたい」と話した。

【神崎修一】

<記事引用>