ド軍指揮官 137m弾放った大谷翔平の打球音に驚き「痛烈な打球はただただ他とは違う。信じられない」
<写真>、、、35号2ランを放ち、満面の笑みを浮かべるドジャース・大谷 (撮影・西尾 大助)
◇ナ・リーグ ドジャース9―5パイレーツ(2024年8月9日 ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(30)が9日(日本時間10日)、本拠でのパイレーツ戦に「1番・DH」で先発出場。
第2打席で3試合ぶりの一発とするリーグ単独トップの35号2ランを放ち、試合前に並ばれていたブレーブスのマルセル・オズナ外野手(33)と再び1本差をつけた。
4打数1安打で打率.3018とし、.3017のパドレス・アラエスを1毛差で上回って首位打者に返り咲いた。
ナ・リーグ西地区首位を走るチームは連敗を2で止め、6連勝と猛追する2位パドレスとの2.5ゲーム差を守った。
初回全球真っすぐで3球三振に打ち取られた右腕ケリーにやり返した。
1―0の3回1死一塁の第2打席。カウント1―2から4球目の膝元に沈むスライダーをすくい上げると、手応えは完璧で確信歩き。
打球は448フィート(約136.5メートル)先のバックスクリーンで弾んだ。
打球速度は113.9マイル(約183.3キロ)で打球角度は30度だった。ドジャースはさらにスミスの2点適時打、ロハスの適時打が飛び出し、一挙5点を奪った。
試合後、取材に応じたデーブ・ロバーツ監督は大谷の本塁打の打球音について「驚いた。ボール球に手を出して三振していた時期があり、フィリーズ戦でも三振したけど、(この日は)ストライクを振っていた。ボールが彼の打撃ゾーンに入ったときは、誰もできないことをやってのける。ただただ我々を驚かせ続ける」と驚きの表情で話した。
また、大谷の本塁打を「驚いた」「信じられない」以外で表す方法があるかと問われると「いや、他の言葉では言い表せないよ。あんなボールの飛び方は、見たことがない。個人的にスタントンの打席はあまり見た経験がない。ただバリー・ボンズとは一緒にプレーしたことがあるけど、当たった時の衝撃は翔平とは違う。バリーは史上最高の打者かもしれないが、翔平の打球、痛烈な打球はただただ他とは違う。信じられないよ」と話した。
7―4で迎えた5回にはまさかの珍事が発生した。
2死一塁からE・ヘルナンデスが左翼後方へ飛球を打ち上げると、打球は左翼のレイノルズのグラブに当たってフェンスを越え、2ラン本塁打となった。
優勝争いではナ・リーグ西地区2位のパドレスが6連勝と絶好調だが、ドジャースも連敗を2で止めて2.5ゲーム差をキープ。
終盤に向けて正念場を迎えている。
<記事引用>