あまりにもシンプルな「長生きのコツ」、 | ・・・ 瀬戸の夕凪 ・・・

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100歳以上の生活習慣を調べてわかった! あまりにもシンプルな「長生きのコツ」

 

生物の中でヒトだけが老いるのは重要な意味がある。――

そう主張する生物学者の小林武彦さんは、話題の近著「なぜヒトだけが老いるのか」で、「老いる」ことは人間に必要であることを説明し、「老い」の常識を覆します。

 

小林さんは、生物学的に理想的な人の社会は2層構造だと言います。

まず、想像力豊かに新しいことを始める「クリエイティブ層」

これは若い人が中心になります。

そして、その自由度を支える基盤となる「ベース層」

これはシニアが中心になります。

 

では、よりよい社会であるためには、高齢者から成る「ベース層」はどのようにあるべきなのでしょうか。

(本記事は小林武彦「なぜヒトだけが老いるのか」を抜粋、編集したものです)

 

自営業の準備をしておくのも一つの方法

 

それでは「ベース層」を充実させるためには、どうすればいいでしょうか? 

単純に高齢になっても元気でいることです。

極端かもしれませんが、かなり高齢、たとえば90歳を超えても仕事をされている方は少なからずおられます。

 

共通点は、自営業であることと、体を動かす仕事であるということです。

今後、定年制の見直し(延長)はあるかもしれませんが、定年制が完全になくなることはおそらくないと思いますし、雇われの身では、定年以外でもいつ会社を辞めることになるかもしれません。

 

かくいう私も米国で製薬企業に勤めているときに、本場の(?)リストラに遭った経験があります。

突然の解雇予定通知に頭の中が真っ白になりました。

32歳で子供が生まれたばかりのときでした。

生涯働こうと思ったら、資格を取ったり、自営業的な仕事を模索しておくのは一つの方法です。

 

先日(2022年9月)、テレビで105歳の現役理容師の箱石シツイさんのお姿を拝見しました。

お元気でした。

毎日坂道を上ったり筋トレしたり、日々の仕事が続けられるように努力をしておられます。

2021年には東京オリンピックの聖火ランナーも務めています。

 

「何がそのモチベーションですか?」とアナウンサーの方に尋ねられ、自分に髪をやってもらいたいという昔からのお客さんがいるので、その人たちのためにできるところまでやってあげたいんだと、答えておられました。

公共的ですね。

 

また、100歳以上生きておられる人の生活習慣の特徴は、特別なことをやっているわけではないようです。

これまでのさまざまな調査をまとめると、よく食べよく体を動かし規則正しい生活を送り性格的には誠実できっちりしており社交的で明るく穏やかだそうです。

 

きっちりとした性格の方は、毎日の運動などのルーティンをしっかりこなし、栄養士や医師に言われたことをきっちり守れる人が多いのかもしれません。

こういう方は普通に考えても長生きしそうですね。

 

お子さんのおられる方は、子育ての中のことを思い出してみてください。

学校の準備や習い事など、生活のリズムを決めてくれる子供という存在がありました。

これはかなり健康には良かったのだと思います。

 

子供がいなくても、会社勤めをしているときには基本的には規則正しい生活が送れます。

規則正しい生活は、ホルモンバランスを整え長寿遺伝子の働きを活発にしてくれることがわかっています。

 

「長生きのコツ」である規則正しい生活は、言うのは簡単ですが、実行は難しい場合もあります。

ポイントは、一人ではなく誰かと一緒にやることでしょうか。

人とのつながりを「生きる」という前向きなエネルギーに変えるのです。

 

いくつになっても自分は社会の一員であり、シニアとしての責任を負っているという意識を、最後まで持ち続けられるような環境に自分を置くことが大切だと思います。

ベストセラー「生物はなぜ死ぬのか」の著者・小林武彦氏の待望の最新作「なぜヒトだけが老いるのか」は、ヒトだけが獲得した「長い老後」の重要な意味を生物学で捉え、「老い」の常識を覆します!

<記事引用>