「ホンダジェット」で脚光の珍設計「翼の上にエンジン」、実は”先人”がいた! でも理由はそれぞれ違う?
理由は「ホンダジェット」とは違うけど
自動車で有名なホンダ(本田技研工業)の航空機事業子会社、米国ホンダエアクラフトカンパニーが手掛けるビジネスジェット「ホンダジェット」シリーズは、堅調な売上を記録する数少ない”日の丸ジェット民間機”であるほか、主翼の上にエンジンの配置するユニークなレイアウトで知られています。
しかし、実はこのエンジン配置には、先人が存在します。
それが、1971年に初飛行した「VFW614」です。
エンジン開発の遅れやオイルショックなどの影響で、製造機数はわずか20機弱にとどまったものの、当時東西分断していた西ドイツで初めて開発されたジェット旅客機として知られています。
このエンジン配置を採用したのは、地上で異物をエンジンに吸い込むことを防ぐため、脚を短くして乗客の乗り降りを簡単にするためなどの理由とみられます。
一方で「ホンダジェット」は主翼の上にエンジンを配することで、客室面積の拡充や低騒音化などを実現しているといいます。
「ホンダジェット」の生みの親である藤野道格氏はこの機の存在を知っていたものの、全く別のアプローチからエンジン配置を決定したと、国内メディアでは報じられています。
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