大谷選手も活躍するドジャー・スタジアムに行こう! 歴史的な「お宝」も展示
米カリフォルニア州ロサンゼルスのコンベンションセンターで5月3〜7日に開催された旅行見本市IPW2024(ジャーナリスト500人を含む5700人が参加)には、10以上のメジャーリーグ球団が出展した。
米国を訪れる国外からの旅行客を呼び込もうと、各球団は試合のチケットだけでなく、球場を見学できるツアーも宣伝している。
球場の見学ツアーを最初に実施した球団の1つであるロサンゼルス・ドジャースは4日の対ブレーブス戦の前に、IPWに参加した外国のツアーオペレーターやメディア関係者ら43人に球場を案内した。
45分間のツアーでは、5万6000人を収容するメジャー最大の球場、ドジャー・スタジアムの内外を巡った。
ロサンゼルス中心部の北側に位置するチャベス渓谷に1962年に開場したこのスタジアムは、マサチューセッツ州ボストンのフェンウェイ・パーク(1912年)、イリノイ州シカゴのリグレー・フィールド(1914年)に次いでメジャーの球場で3番目に古い。
だがよくメンテナンスされており、築年数よりもずっと新しく見える。
試合でこの球場を訪れる選手たちは、サンガブリエル山脈や有名な「HOLLYWOOD」の看板などの景色を写真に収めようと、よくカメラを持って最上階まで上がってくる。
ツアー料金は個人の場合50ドル(約7700円)、事前に申し込んだ団体であれば1人30ドル(約4600円)。
ツアーはチケット受け取り窓口の隣にある、いつも混雑しているチームストアがある最上階からスタートする。
ツアー参加者は9階から入場し、エレベーターやエスカレーターで座席まで移動する。
タイミングがよければ、試合前にクラブハウスに向かう選手たちと交流することができるかもしれない。
また、フィールド上の選手を間近で見ることもできる。
4日のIPW団体のツアー時には、ドジャースのスター選手、ムーキー・ベッツが、ホームベース後方にいたツアー参加者からすぐのところの三塁ベース上で捕球の練習をしていた。
ほとんどのツアー参加者が同意したのだが、ドジャー・スタジアムのツアーで一番の見どころはチームと選手らに贈られた数々の賞品の展示だ。
ワールドチャンピオンやサイ・ヤング賞、新人王、最優秀選手賞などのもので、ドジャースはこのようなトロフィーを数多く所有している。
参加者の注目を集めたものはまだある。
チームのニックネームの変遷だ。
ニューヨーク・ジャイアンツのファンがブルックリンっ子を揶揄した「トロリー・ドジャース」(編集注:ドジャースはかつてブルックリンを本拠地とし、トロリー=路面電車が走っていた)や、ブルックリン時代にドジャースの監督だったウィルバート・ロビンソンにちなんで名付けられた「ロビンズ」などがある。
その近くには、遠征や春のキャンプ時の移動で機材の運び込みに使われた多くのトランクがあった。
白いLAの文字が絡み合った巨大な青いドジャースの帽子で上部が覆われた実物大のリリーフカーも、投手交代を待っているかのようにスタジアムの地下に置かれていた。
古い木製の座席、劣化したチケットやベースボールカード、そしてドン・ドライスデール投手の連続無失点イニングやフェルナンド・バレンズエラ投手の20歳での思いがけない活躍、カーク・ギブソン外野手のワールドシリーズでの本塁打など、球団の歴史に残る瞬間を描いた絵画も展示されていた。
バレンズエラは、同じシーズンに新人王とサイ・ヤング賞を受賞した今でも唯一の選手だ。
ツアーではまた、ドジャースの往年のスター選手が着用し、永久欠番となった背番号入りのジャージーが展示されたところも通った。
ドライスデール(背番号53)、サンディー・コーファックス投手(同32)、ジャッキー・ロビンソン内野手(同42)、デューク・スナイダー外野手(同4)、ギル・ホッジス内野手(同14)らのものだ。
また、殿堂入りした監督のウォルター・オルストン(同24)とトミー・ラソーダ(同2)が着ていたユニフォーム上着もあった。
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