トラウト膝手術でエンゼルス内部に広がる失意
「兄貴の存在で…」「残酷だ」
トラウトが離脱
米大リーグ・エンゼルスのマイク・トラウト外野手が半月板損傷で左膝の手術を受けると、4月30日(日本時間5月1日)に複数の米メディアが報じた。
本人が涙を堪えながら告白。
主砲の離脱にチームメイトや指揮官も「吐き気がする」「残酷だ」などと落胆している。
トラウトはこの日の試合前に取材対応。
米スポーツ専門局「ESPN」のアルデン・ゴンサレス記者がXに動画を公開した。
前日の本拠地フィリーズに出場し
「3回の半分が終わったところでダグアウトに走っていった時に、深刻な感じではないけど、少し痛みと違和感を抱いた」
「試合後に治療を受けた時はかなり痛かった」
「夜は痛みで寝るのも大変だった。連絡して、半月板損傷と言われた」と説明。
今後は手術を受けるという。
エンゼルスの地元放送局「バリースポーツ・ウエスト」はXに主砲離脱にコメントする選手たちの動画を公開。
ローガン・オホッピーは
「正直言うと、吐き気がするほどの気持ちになった。
みんなわかっていないだろうけど、マイクが陰でどれだけ努力しているか、どれほど素晴らしいチームメートで、チームをリードしてくれているか」
と失意を語った。
「彼の努力や気遣いを知っているのでこの状況を受け入れがたいよ。この2年の間に仲良くなってアニキのような存在になっている。
彼の気落ちを考えるとどう言っていいのかわからないけど、みんなで彼の傍に寄り添って戻ってくるのを待つよ」
ミッキー・モニアックは
「本当につらいよ。僕たちのキャプテン、僕たちの男、リーダーだから。彼が離脱するのはつらいけど、治って戻ってくるまで持ちこたえるしかない。残酷なことだね」と吐露。
ロン・ワシントン監督は
「マイクがいないと寂しくなる。みんな彼がこの組織にいる意味をわかっているから」とし、
「出場機会を虎視眈々と狙っている選手にもチャンスがあるということ。その選手たちがどうするか見ものだね」と控え選手の奮起を期待した。
前日の試合は、4-4の7回2死二、三塁で相手投手が暴投。
捕手と投手の送球ミスを突き、二塁走者のトラウトも一気に本塁を陥れた。
一気に2点を勝ち越すビッグプレー。
しかし、思えば生還直後に一度両手をパチンと叩いたものの、下を向き、足取りは重そうにベンチに向かっていた。
6-5の勝利に貢献。
負けていれば直近11戦10敗だったが、連敗を4で止める活躍だった。
<記事引用>