「百鬼夜行」1年半ぶり復活 安全確保へ
クラファンで警備費捻出
<写真>、、、主催者が危険を感じるほどの観客が詰めかけた2022年の「一条百鬼夜行」
京都市上京区、河野隼也さん提供
平安の昔、妖怪が一条通を行進したという「百鬼夜行」の伝説にあやかり、地元商店街が主催する妖怪の仮装行列「一条百鬼夜行」が20日夜、1年半ぶりに復活する。
観客が殺到して安全確保が難しいと昨年は開催を見送ったが、京都市が商店街を支援しようと初めて実施したクラウドファンディング(CF)で開催資金が集まった。
一条百鬼夜行は2005年、客足が減った大将軍商店街(京都市上京区)に活気を取り戻そうと始まった。
コロナ禍の20、21年は中止となり、22年10月には規模を縮小して開催したが、世界的な妖怪ブームで国内外から観客が殺到し、主催者側が「身の危険を感じるほど」だった。
昨年は安全確保のめどが立たず、開催を見送った。
ちょうどその頃、京都市が地域のブランド化をめざしCFをすることに。
手を挙げたところ、2カ月弱で114人の寄付者から125万7千円が集まり、警備費を捻出する見通しが立った。
大将軍商店街に妖怪ショップを構え、イベントも多数手がける河野隼也さんは「多くの方に賛同いただきありがたい」と喜んでいる。
「一条百鬼夜行」は午後6時半から7時半。
妖怪グッズなどが買える「モノノケ市」は午後5時から9時まで。
(日比野容子)
<記事引用>