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松井秀喜さんの記録に並んだ一発に「手が震えた」 大谷翔平のホームランボールをめぐるファンの物語

 

<写真>、、、4月12日のドジャース対パドレス

初回、大谷翔平は4号本塁打を放って、松井秀喜さんの持つ日本人選手最多記録であるMLB通算175号に並んだ 

 

その日は、何もなければ大谷翔平(ドジャース)の元通訳・水原一平容疑者の話題でもちきりになるはずだった。

4月12日のことである。

 前日、米連邦検察が、水原容疑者を銀行詐欺容疑で訴追したと発表。

会見が開かれると同時に、37ページに渡る告訴状も公開された。

 内容はすでに報じられているので詳しくは触れないが、水原容疑者が提出したスマートフォンの記録から、水原容疑者が頻繁に掛け金の上限を上げるよう懇願するさま、彼が徐々に違法賭博業者に追い詰められていく経緯が綴られていた。

また、水原容疑者がいかにして大谷の銀行口座にアクセスしたのか。

その巧妙な手口も明らかになった。

 それだけで十分に衝撃的だったが、12日、水原容疑者は自ら出頭したのち、連邦裁判所に出廷。

そのときに足かせをはめられていたという事実は、多くを驚かせた。

 これをどう報じるのか。

思案しているうちにその日の試合が始まった。

 初回、大谷が打席に入る。

1ボールからの2球目、マイケル・キング(パドレス)の投じた2シームを捉えた打球は、きれいな放物線を描いて左中間へ舞い上がると、やがて多くのファンが待ち構える客席に飛び込んだ。

 メジャー通算175号。

あの松井秀喜さん(ヤンキースなど)に並んだ。

つまり、日本人メジャーリーガーでは最多タイとなったのである。

一発の余韻もそこそこに、左中間スタンドへ足を向けた。

<記事引用>